こんにちは😊
今回は、久しぶりに施術ノートを書いてみまます🙋♀️最近、Liveの内容とそれに派生した内容のブログを書くことが多いのと、ブログを書くときに図を作成する関係で時間を取られており、施術ノートが休業状態でした。「これを今度書こう」ストックが結構溜まっていたんですけどね〜😅(時間が経つと書かなくてもいい内容かか・・と思いがち)
今日書く内容は、首の筋肉についてです。
昨日お越し頂いたお客様から、首を伸ばしたものの、左側が伸ばしてもスッキリしない、とご質問頂いたのです。左の斜め後に首を倒したときに、十分伸びていない感覚がしていたそうです。実際に伸ばしてもらうと、あぁ確かにこれだと左側は伸びきらないよな、という状況でした。
1.伸び切らなかった筋肉
首の筋肉と言っても、かなりの数あります。一つひとつ、細かく細く小さい筋肉も多いので。その中でも、今回伸びきらないと感じていた筋肉は、斜角筋でした。
表層には胸鎖乳突筋など首の動きを司る筋肉があり、斜角筋は深層に位置する頸椎と肋骨を繋ぐ筋肉です。
斜角筋は、前・中・後と3種類あります。
斜角筋はメジャーどころではないものの、知っている方も多い筋肉でもあります。それは、この斜角筋は前斜角筋と中斜角筋の間を腕神経叢と鎖骨下動脈が通るので、斜角筋が硬くなってしまうと神経と動脈を圧迫してしまうので、手指の痺れや腕のだるさを感じることがあるからです。
【あたらしい人体解剖学アトラスp.310】
この症状は斜角筋症候群と言って、胸郭出口症候群の一つでもあります。
ストレートネックや姿勢の崩れなど頸椎の負担がかかりやすい姿勢を日常で常時行っていると斜角筋の柔軟性は低下しますので、生じやすくなります。
2.伸び切らなかった理由
斜角筋は先ほどの画像の通り、頸椎と肋骨を繋ぐ筋肉です。
ストレッチの投稿でも書いた通り、筋肉をよく伸ばすには片方の骨を固定することが重要、です。
ですが、その片方の骨が通常より位置がずれていたらどうでしょうか??🤔
この状態で、首を斜め後ろに倒して伸ばしたとき、左側は右側と同じように十分伸ばせるでしょうか?😊
右側と比べて、伸ばす距離が短くなるのでいくら伸ばしても伸ばし足りないと感じてしまうはずなのです。
ですので、伸び切らなかった理由は、肋骨の位置が左右異なっていたから、でした。
3.肋骨と肩甲骨
肋骨の位置は、肋骨だけの問題ではなく、肩甲骨とセットでの問題です。
この投稿で、肩甲骨の動きが悪い時のよく見られるパターンを3パターン出しました。
このどのパターンでも生じる可能性があるのですが、肋骨が上がって斜角筋が十分伸ばせない状態にあるか否か見分けの一つとして、鎖骨の窪みが詰まっていないか?狭まっていないか?チェックしてみてください。
肩甲骨の動きが悪く、上方に上がってしまうと、肩甲骨と肋骨を繋ぐ小胸筋の柔軟性は低下しやすいですので、肩甲骨は前方にスライドする様に迫り出してきてしまうので、この隙間は狭まります。肩甲骨だけでなく、鎖骨も肩甲骨と連動しますので肩甲骨と共に引き上がり益々この窪みを狭めます。
肩をすくめてもらえばわかると思いますが、肩甲骨と鎖骨が上に動けば肋骨も自ずと上がりますよね。
まとめ
これらの要因によって、今回起こったことをまとめると、
斜角筋が付着する肋骨は肩甲骨の動きの低下によって位置が変わり、筋肉が付着する骨と骨の距離を縮めてしまった為に、伸ばしても本来斜角筋が伸びる長さの距離を稼げないので十分に伸びなかった、ということです😊
今回のお客さまはすでに何度か施術をさせて頂いておりますので、肩甲骨と肋骨の関係性を整えることでスルっと斜角筋は伸びるようになりました。ですが、表層の胸鎖乳突筋やその他頚椎や肋骨、肩甲骨周りの筋肉が頑丈の方はこんなに単純には解決しないかもしれません💦
ですが、首の詰まり感や首の違和感を感じた際は、肩甲骨の動き制限が起因となっている場合も多々ありますので、肩周りも一緒によく動かして、よく伸ばしてみてください✨あとは、胸部や腹部の硬さも起因している可能性もありますのでそちらも整えてみてください!
セルフケアでは太刀打ちできない!!方は赤羽までお越しくださいませ😊一部の偏りだけでなく、全身を診ながら、痛みや違和感・気になることを一つ一つ解決して年齢を重ねても身体の不安がない身体を創っていきましょう✨