体幹・背

施術ノート:背骨と肋骨の歪みは肩こりに直結する!

こんにちは😊

今回は、肩甲骨周囲の硬さを取るために脊椎の歪みを整える必要がかなり高かった方の症例を通して「脊椎と肩甲骨」との強固な関係を書いていきます。

1.肋骨隆起が起こっていた

ご希望は肩凝り解消ではなかったのですが、胸郭があまりに硬く背中が丸まり、肩周りの筋肉の硬さも要因として引っかかっていたので肩周りも整える必要がありました。定期的にお越し頂いている方ではなかったので、最近の使い方やケアは詳しくはわかりませんが、うつ伏せになった際に胸郭(肋骨)が隆起したまま(盛り上がったまま)で力が抜けなかったので、普段常に前重心で、背中を丸め続けた姿勢を取っているのだろうなということはわかりました。

立位で背中が丸まっていても、うつ伏せになり重力が縦にかからなくなると肋骨も力が抜け、平らになる場合が殆どで、隆起した状態のままでしたので正直驚きました😵変形の一歩手前の状態ですね。

定期的にお越しの方ならかなり真剣にお話ししたいところですが、そうでない場合は踏み込み過ぎてもな、といらぬ心配をしてしまうので仰るご希望に沿えることに注力します。

一文、道からそれますね。踏み込む程度は難しいところだなといつも思うのですよね。痛みは無くしたいけれど、無くなればもう問題ないです、と痛みの起きない身体創りには関心があまり無い方にとって、身体にとってはベストであると思うこちらの介入もそれはお節介になるのですよね^^;かといって、その後起こりうるであろう状態を知りつつ何も助言しないのはプロとして如何なものかとも思います。そう悩んでみても、身体創りはご自身の行動でしか成り得ないもので、その方次第100%なので私ができることはこうやって可能性として提示していくことなんだろうなぁと思っています😊

 

話は戻ります😆

骨変形なんてまだまだ、と思われる方も多いかも知れませんが、これは年齢ではありません。どれだけ筋力を使わず姿勢を保持し、その崩した硬い筋肉をどのくらいの期間放置したかにより若い方でも変形が起こる場合もありますし、年齢を重ねても柔軟性を保ち変形の心配がない方もいます。

筋肉の硬さまでで止まっていれば骨変形は起こりませんが、長い期間姿勢を崩したままで筋肉が硬くなり可動性が失われると骨変形に移行してしまうので姿勢の崩れも単なる「癖」で済まされないので放置は危険ですので変形になる前に対処したいですね。

 

2.肩凝り要因として多い「肩甲胸郭関節」の動き制限

肩凝り要因としては、

①肩甲骨の動きがどれだけ自在か

②腕と肩甲骨の繋ぎ目は制限なく動いているか

③肩周りの筋膜が引っ張られていないか

この三つに問題がないかを基準に要因を探っていくことで解決する場合が多く(100%当てはまるわけではない)、

これらの要因の要因として全身の筋肉状態・筋膜状態が影響してきます。

 

①は肩甲骨と肋骨の間である肩甲胸郭関節による動きで、

肩甲胸郭関節:滑膜を有する関節構造はもっていないものの、関節の様に肩甲骨が肋骨の上を動くために肩甲胸郭関節と言われている。

②は上腕骨と肩甲骨の間である肩甲上腕関節による動きです。

さらっと書きましたが、

肩甲上腕関節は特に、前後で分けてもこの画像に見られている様にかなりの数筋肉があり、筋肉だけでなく関節包の癒着や靭帯の影響もあり特定するにはここからかなり細かく見ていく必要はあります🤔

今回は特定の筋肉ではなく肩甲骨と肋骨との関係なのでこれらは置いといて🤔

着目したいのは、肩甲胸郭関節

3.肩甲胸郭関節は肋骨の状態に左右される

肩甲骨は肋骨と繋がっていないものの、肋骨上を動く構造になっています。

肋骨上を動く、ということは肋骨が正常な状態でなければ肩甲骨の動きは制限を受けることになります。

肋骨は肋骨だけで硬くなる、変形が起こることはありません。肋骨とセットになっている、背骨の状態に左右されます

背骨は、脊椎一つ一つがズレることで前後左右360度捻られる可能性があります。捻られるパターンは姿勢の崩し方にもよるので変形方向や度合いは個人差は大きいです。この画像は前へ倒れは少ないですが、この状態から背部の筋力が更に低下すると前へ倒れる程度が強まり捻れは更に加速します。

この画像を見て頂くとお分かりのとおり、肩甲骨の位置、かなり変わっていますよね🤔

右側の状態で、どれだけ肋骨の上を肩甲骨が動けるでしょうか💦 動く範囲は圧倒的に少なくなってしまいますよね。

肩凝りがあって、背骨の変形も起きて肋の動きもかなり制限が出ている場合には肩周りの筋肉だけなんとかしようとしても残念ながら改善は見込めません😅

 

4.背骨の弯曲と肩甲骨の位置は関連性があるものとして捉える

関係性とは、運動連鎖が起こっているということでもあります。

背骨と肋骨状態が改善しないまま肩周りの筋肉を伸ばしたり緩めたりしても、肩甲骨が戻る先は歪んだ背骨に繋がっている歪んだ肋骨の上です。良くなるはずがないのです😵

背骨の弯曲は、筋バランスの崩れから起きます。重力に対して「筋力で支えていない」場合は弯曲が起こるしかないですので、「筋肉を使えるようにする」ことが第一優先です(硬さが顕著で動かしても背骨が動きが出ないくらいになってしまっていたら「緩める」ことが第一優先です)

勿論、ストレッチも必要ですが、結構多いのが、ストレッチは好んでやるけど姿勢を保持する筋力を復活させるトレーニングは腰が重い方も多いのではないかと思います💦痛みを繰り返した方や、かなり重度の痛みを起こした方、長年辛さを抱えていた方はこの重要さはお分かりになっているのですが、やはり日常生活にさほど支障がない場合は意義を感じられない場合が多いですよね。・・・お肌のシミと一緒で、出来てからなんとかするとお金も時間もかかるけれど、出来ないようにする方が圧倒的にお金も時間もかからない🙄

、、、もうこれはどれだけ先を見据えているかどうかによるので「身体のためのベストはこれ」と伝えるしか出来ないので後はご自身の選択ですよね😊

 

背骨の弯曲と肩甲骨の位置は関連性があると捉えてセットで考えたとしても筋肉でみると下肢と異なり数がかなり多いので分かりにくいので、とにもかくにも、まずは

肩甲骨が肋の後ろ左右の位置が背骨に対して均等になる位置に保持してあげる

このポジションを目指してみるとよいかと思います😊

この位置に肩甲骨を持っていくには、必然的に背骨の位置を調整する必要があります。こうして考えると、背骨をどのポジションにこさせてあげるとよいのか少し見えてきますよね?✨

 

ここまで読んでみても。。。

どこが使えていてどこが使えていないかわからない^^;

ポジションをイメージしてみたけれど実際やってみるとイマイチわからない

変化が見えてこない・・

という方は直接お越しくださいませ✨

あなたの身体の詳細評価から、ご希望でしたらあなたのに合った身体創りまで全力でお力添えさせて頂きます☺️

また、肩凝りが長年改善されず、背骨や肋骨の硬さや動きにくさもある方もぜひお越しくださいませ〜✨

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