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こんにちは😊
前回に引き続き痺れについて書いていきます。今回は、ふくらはぎの痺れです。
1.ふくらはぎ領域を支配する感覚神経
痺れが生じる要因として、脊髄神経由来と末梢神経由来、2パターンあります。
1パターン
椎間板ヘルニアなど脊椎での神経根の損傷による感覚障害は下記の分布領域で症状が出ます。
【引用:プロメテウス解剖学アトラス3版p.85】
2パターン
一方、末梢神経損傷で起こる感覚障害は下記の領域で起こります。
今回は「ふくらはぎ」のみに感じる痺れ、ですので1パターンは当てはまらず、2パターンが当てはまります。
(1パターンが要因なら太もも裏にも症状が出るはずです✨)
2.神経走行から遮断位置を分析
次に、
下記の図の中で、痺れがどこに現れているのか当てはめてみます。
【引用:プロメテウス解剖学アトラスp.89】
ふくらはぎの痺れの場合、
多いのは「脛骨神経」「総腓骨神経」の遮断によるものが多いかと思います。
この二つの神経は、坐骨神経から分岐したものです。
そして。
遮断箇所で多いのが、ここ。
【引用:プロメテウス解剖学アトラス3版p.566】
見にくいですが、太もも裏の膝付近、です。
ハムストリングの一つ、大腿二頭筋の下を走行している箇所です。
要因かな、と思われる部分を
・摘んでみる
・圧迫してみる
・伸ばしてみる
などして筋肉や組織を動かした時、痺れの程度に変化があればその箇所で遮断が起こっている可能性は高いです。
(痺れが強くなる、弱くなる、どちらも変化です)
このような動作もお勧めです😊
椅子に座り、椅子と同じ高さの台(同じ椅子)に膝を伸ばして足を乗せる
太もも裏ー膝裏、大腿二頭筋がよく伸びます。
この後に一時的にでも痺れが緩和する様ならこの辺りの可能性は高いと言えます。
3.起こった要因を思い起こす
痺れの特定に際して、なぜ痺れが起こる様になったか?と思い返すことも特定に繋がります😊
先ほどの太もも裏の場合は、座る時間が多い、ことで硬くなり易いです。
座ると、下記の図の様に大腿二頭筋は縮む方向に働きます。
【引用:プロメテウス解剖学アトラス3版p.504】
座る時間が多く=大腿二頭筋が縮む
歩くことが少ない=大腿二頭筋が伸ばされることが少ない
このダブルパンチによって、大腿二頭筋は「伸びる必要はないんだな」と縮んだ状態で固定され易くなります。
縮み続けるということは、短縮だけでなく筋肉自体の硬さや、他組織との癒着も容易に起こります。
神経に影響を与える要素がたくさんある状態、と言えますので痺れがいつ起こっても不思議ではない状態ですね💦
症状が軽度で、長年のものでなければ、起こった要因の解消によって場所を特定せずともよくなることもあります✨
座り続けた結果現れた痺れであれば、
・歩く様にする
・座る際に筋肉を使って座る様にする
・こまめに立つ/動く様にする
などで自然と神経を遮断していた要因がなくなる可能性もあります😊
4.解消に向けて
神経が遮断されているであろう場所の特定、起こった要因がある程度絞れていれば、後は
①遮断された場所を徹底的に整える
②起こった要因を避ける行動をする
この二つを続けるのみです✨
②は頭ではわかっていてもかなり意識しないと”再びやってしまっている”ことが多いです。人ですからね。そこはそういうものと思って意識するのみです🎶
痛みは比較的すぐに消失や減少を感じられるのですが(痛みの種類にもよります)、痺れは即座に変化を感じられないこともあります💦
また、
遮断場所を特定できたとしても、全身は繋がっていて全ての筋肉はバランスが命ですので、その箇所以外にも整えないと変化を感じられないこともあります。
地道にはなりますが、痛み同様痺れも要因がなくなれば感じなくなります(末梢神経由来であれば特に)。
長年であってもぜひ解消に向けて身体を整えてみてくださいね🎶
色々試されても変化を感じなかった💦場合でも諦めずぜひ一度ご相談くださいませ☺️
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