1.骨盤から足にかけての外側の違和感
やはり寒いので暖かグッズを蓄えました。気に入ったものが見つかるとひたすら使うタイプなのですが、見つかるまでが時間かかるんですよね(*´▽`*)
先日も遠方からお客様にご来院頂きまして。東海からの方でしたが、もうなんだか国内だったら行って帰れる距離なんだなー、と感じましたがせっかく来て頂いたのなら!と俄然張り切ってしまいますね。
昨日も県外からお越し頂き有難い限りです。更に精進して参ります。
さて。
今日はですね、足、についてです。
「大腿筋膜張筋が張りやすい」
「膝の外側に違和感を感じやすい」
「足の外側に体重がかかりやすい」
「骨盤内側が詰まり感がある」
そう言った違和感をお持ちの方はかなりおられます。比較的男性の方が多いかと思います。
先日ご来院頂いたお客様も当初大筋膜張筋と同様に足外側にある腸脛靭帯に違和感を感じられていた様ですが、こちらのセルフメンテナンスで解消された、とお聞きしました。
緩め方はこの方法が良いかと思うのですが、今回書きたいのは、”再び戻ってしまう違和感”なんです。
「戻ってしまいました」
そうお客様からお聞きする度に、毎度もどかしさを覚えます。
”戻る”には二種類ありまして。
戻ってしまった、と、戻してしまった、です。
これ、表現が難ありですが、責めているわけでは決してありませんので。根本的に解決するためにはとても重要なことなんです。
「大腿筋膜張筋が張りやすい」「膝の外側に違和感を感じやすい」「骨盤内側が詰まり感がある」
この違和感に関しては、かなりの割合で”戻してしまった”、が当てはまる場合が多いです。
それは、
筋肉を硬くする原因が足そのものにあり、足が外側に体重がかかりやすくなっている癖がついているから、なんです。
ですので、緩める必要はもちろんあるのですが、緩めた後に根本的な部分、足の癖を整えていかないとまた硬さを作ってしまい違和感を再び作ってしまうのです。
ご本人もとてももどかしいと思います。
だからこそ、根本的な部分を変えていく、というのはとても大事なんです。
だからこそ、「なぜその違和感が生まれているのか」を解明する事が重要となりますし、私もきちっとお伝えする必要があるのです。
今までも骨盤内側の詰まり感、大腿筋膜張筋の張りや違和感についてはこちらの投稿や
動画でもアップさせて頂いていますが、今回は骨盤と足の関係性についてもう少し詳しく説明させて頂きたいと思っています。
2.からだには繋がりが深い部位がいくつもある
いくつも、というのは本当にいくつも、です。
そもそも、「動き」というのは筋肉が起こしているのではなく筋膜によって生み出されているのです。
筋肉は伸び縮みはするものの、筋線維そのものを伸び縮みさせているだけで方向性を決めているのは筋膜で、「動き」を出すためには筋肉同士を繋げる筋膜が必要なのです。
自転車のチェーンでいうと、チェーンが筋膜、車輪が筋肉、というイメージでしょうか。
車輪だけでは回転しても自転車は動きません。チェーンが無ければペダルと車輪の動きは連動しません。
筋膜と筋肉も一緒です。
筋膜が硬くなり滑りが悪くなっていたら、いくら筋肉を伸び縮みさせても動きは悪く、そのまま動き続けていたらオイルを刺してない錆びた自転車と同じで次第にチェーンにも車輪にも負担がかかり、ふとした瞬間に使い物にならなくなってしまします。
この関係性。
複数の筋肉と繋がり筋肉の伸縮を調整し「動き」を生み出す、お互いの機能が発揮されてこそ成り立つ関係性、これはとてもメリットになります。
同時に、
筋膜が硬くなり筋肉も伸びにくくなれば、「互いに悪影響を及ぼし合い動きは低下する」と言ったデメリットにもなります。
自転車の前車輪と後ろ車輪の様に、からだの中にも複数の筋肉の動きを連動させることで効果的な動きを生み出す箇所が数多くあるんですよね。
骨盤と足でいうと、この関連性が強い場所の一つが、
骨盤の外と内vs大腿骨の外と内
です。
本来、足にかかる力は外と内は均等に働く様に出来ています。ですが、使われる筋肉が偏ることで使われる筋肉と使われない筋肉が生まれ、力の均衡が崩れることで骨盤の傾きや膝のズレ、足首のズレなどを引き起こします。それにより、無意識的に足を使っていて足にかかる力が内側が弱くなり、外側が強くなる事が癖になります。
いわゆる、O脚、X脚ですね。
O脚は見た目としては膝と膝がくっつかない、という事ですが、起こっていることとしては、脚の外側に力がかかりすぎて膝のズレ、膝から下の骨のズレ、足首のズレのどれか、もしくはそのどれもその様な状態になっている事を指します。
余談ですが、良く「骨盤ずれていますか?」など問われる事があります。
ズレている、ということが世間的にフォーカスを当てられる様になりましたが、そもそもズレを起こしているのは筋肉で、普段筋肉を偏って使っているために起こっているのでその使い方を変えない限り変わらないんですよね。勝手にからだが変化する、ということはあり得ないんですよね。
私も無知だった為に、姿勢をかなり崩して使っていて色々な部分にズレを生じさせていました。知らない、と言うことは過去を責めても仕方ないことなので、できることは気づいた時にちゃんと知ろうとする、そして人任せにせず変わる為に何が出来るかを考える、です。
人のからだがそんなに単純ではないので、これまで偏った使い方が長ければ長いほど整うまでには時間がかかります。その時起こっている痛みがなくなるのと、からだが整うのはイコールではありませんから、痛みがなくなって安心して何もしないのは、時限爆弾を放置することに変わりないんですよね。
今も私は長年の偏った使い方の結果その状態にした、O脚と首が出やすいからだの癖を整える日々です。ズレた骨は整えるの、本当時間がかかるんですよねー!
3.大腿骨と骨盤との関係性
戻りまして。
関連性、というのは、ここが働けばこっちも働きやすくなる、といった関係ですが、反対を言えばここに負担がかかったらこっちも同じ様に負担がかかる、という関係性です。
先ほどの骨盤の外と内、大腿骨の外と内。繋がりの関係性としては、
大腿骨の外側に力がかかり続けたら→崩れまいとして骨盤内側が力が入る
大腿骨の内側に力がかかり続けたら→崩れまいとして骨盤外側が力が入る
この現象を分かりやすく体感して頂くとすれば、足部の外側をつけたまま足裏内側を浮かせて立ってみてください。
その体制の時、骨盤の内側、力入っていませんか?
足の外側が引っ張られることで骨盤の外側も引っ張られます。骨盤外側が引っ張られると、バランスを崩さまいとして骨盤の内側に力を入れて安定させようと力が働きます。
ですので、
「骨盤の内側が詰まりやすい」
方は、普段常に足の外側に体重がかかっているのです。ですので、緩めてその時は緩んでも、同じ様に外側に体重をかけながら立つ・歩くを繰り返せば再び詰まり感は生まれてしまいます。
大腿筋膜張筋が張りやすい方も外側に体重がかかる癖がある場合がかなりあります。
私もそうでした。骨盤を立てる力が壊滅的でしたので、骨盤が倒れて足内側の力を使えておらず外側ばかりに力がかかってしまっていました。普段の生活では痛みまでは出ていなかってですが、その癖のまま走った時にはもう一発で痛みを発生させていました。そりゃそうですよね、外側に体重かけたまま負荷をかけたわけですから。
癖は本当に日々の意識変えが必要です。
これだけは、これだけは私にもどうにも出来ないことなんです。施術でいくら筋肉を整え緩めて痛みを無くしても、脳みそは元のからだの使い方をしっかりと覚えています。ですので、ご自身でそうは思っていなくても勝手に脳みそは元の使い方を再現してきます。
それに打ち勝つには、脳みそのデータを書き換えるには意識的にからだの使い方を変えて、それを繰り返して上書きしていくしかないんですね。
4.対策
・チェック方法
まずは、内側を使えているか?をチェックして見てください。
片足で立った時に、両足で立った時よりはるかに外に重心が移動したら(膝が外に移動したら)内側の筋肉をあまり使えていないと思ってください。
からだの左右のブレがなく両足で立っていた時と同じ様な位置、足の状態でしたら内側が使えています。
内側の筋肉が使えている場合、骨盤も立っているはずですから、片足になった瞬間に重心が外に流れない様に内側にからだを引き寄せる力が働き、勝手に足内側に体重を乗せることが出来、左右のブレがほとんど起きないんですよね。
私も右足はまだ骨盤と大腿骨の位置関係がズレているので外にブレ易く内側を使いきれていません。
・整え方
チェックが出来ましたら整えていきましょう。
やることは3つ。
❶使えなくなっている筋肉を緩めて使える様にする:内側
❷張って伸びにくくなっている筋肉を緩めて使える様にする:外側
❸使うべき筋肉を鍛える
です。
まず❶。
足の内側の筋肉は、外側に力がかかり続けたことで安定性を高める為にホールドさせる目的で力を入れ続けた結果使えなくなっています。
ですので、緩めて筋肉本来の力を呼び覚ましてあげて使える様にしてあげる必要があります。
方法はこちら。
6:45あたりからメンテナンス方法です。
こちらも。
7:10辺りからメンテナンス方法です。
❷外側はもう、お分かりですよね。力を入れ続けて伸びきって伸び縮みしにくくなっています。
こちらの方法で緩ませて見てください。
5:43辺りからセルフメンテナンス方法です。
❸使うべき筋肉は足内側の筋肉です。
それも、骨盤の付け根から足の内側をグッと内に引き寄せながら使うんです。その為には骨盤を立てる必要もありますし、腹部を上に引き上げ続ける必要もあります。
内転筋を使う、骨盤を立てる、腹部を引き上げる方法はこちら。
内側の筋肉をより強化する場合はこちら。
内側を強化する場合、寝た状態などで内側の筋肉をつけるのは正直目的とは合ってないです。
なぜって、立った時に内側に体重をかけたいんですもの。
寝たままでは骨盤の筋肉が使われないので、いくら内側をつけるトレーニングをしても立った時に内側の力は発揮されません。立位での内側の筋肉は骨盤を立たせる力が使われて初めて引き出される力です。ですので、立った状態で使うこと、が大事です。
よくわからない・・・方は、ふとした時につま先立ちでいてください。立っている時、歩いている時、どちらでも。つま先立ちでは骨盤は半強制的に立てることになりますので、足内側も使わざる追えなくなり、足の外側内側の使われる筋バランスが均衡になり易いです。
つま先立ちと言っても、中途半端なつま先立ちではないですよ!完全に足指に体重乗っけて下さいね。足の指が硬い方はまず足指をほぐしてからやって下さいね。
素材で見つけたこの中途半端なつま先立ち。完全に体重が外に流れています。中途半端なつま先立ちは体重が外に流れてしまうので本末転倒になってしまいますのでご注意を。
癖がついていても、時間はかかるけど整うものです!
骨の変形になる前にぜひ、今から、整え始めて下さい。緩めて使って癖を整えていく、地道な道のりですが、本当に変えたい、とお思いの方であれば、適切な方法を選択して頂ければ変わりますので!
痛みや違和感をとるだけでなく、からだ、整えてみてくださいね。
fumi
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