1.姿勢と手先操作の関係性
冬、朝、寒い、痛い(●´ー`●)
朝の寒さと痛さ、あぁ冬だよなー、と思いますよね。
最近やたらバタバタしておりまして、1日が過ぎ去るのが早いです。家に帰ってくると、朝出て行ったはずなのに、帰ると旅行先から帰ったような数日間出ていた感覚になります。あれ、朝家にいたっけ?と本気で思います笑
やることが多々あるのは有難いことですけどね。土曜日は久々に、講師をするので色々楽しみです。
今日は就学前の発達に偏りがある子ども達の療育を行っている施設で、運動発達のアドバイザーの仕事でした。
今、就学前なので先生方も考えることが多々ありご相談が尽きなかったですね。
就学に際して必要なことは多々あるのですが、保育園幼稚園と学校は全く違うので、それこそ授業の流れや、道具の使い方、指示の聞き方など「プレ学校」メニューが組まれ、学校前の強化指導が行われています。
私は運動面や手先の操作などを見させて頂いているので、今日は特に机上での動作へのアドバイスが多かったです。
その中で、今回は、大人にもかなり関係がある「姿勢と手先操作」との関連性について書いていきます。
「姿勢」と言うと、「見た目」や「肩こり腰痛などの改善」の為に良くしようと思われる方が多いかと思います。
確かに、姿勢を整えると「見た目」も良くなりますし、負荷がかかりにくくなるので「痛み軽減」にも繋がります。
姿勢を良くすると良いことはこれだけではなく、
「手先操作」も向上する
のです。
発達の偏りがある子どもたちは不器用な子が多かったりします。
それは単に遅れているのではなく、からだを動かすための"感覚"に敏感さや鈍感さなどの凸凹があり、うまくからだが一つのものとして動いてくれないことがあります。
そこをこの子のからだは今こんな状態、というのを評価して、その状態に対して適切なアプローチをして、からだが一つのものとしてスムーズに動くようにサポートしていくわけなんです。
当然、できることも増えるので楽しみも増えますし、生きていくために頑張らなくていいことが増えるので生活が楽になるんですね。子どもにとって楽にからだを動かせるのは、イコール、楽しいことを思い切りやれる、に繋がりますから。
姿勢が整うとなぜ「手先操作」が上手になるか、と言いますと。
そもそも手先操作、というのは手だけ動かしているわけではないんです。
手が動く為にはからだがこのような状態になっている必要があります。
✔︎肩、腕、手をバラバラに動かすことができる。
✔︎肩、腕を動かないように固定しながら手先を自在に動かすことができる。
✔︎肩、腕、手が動いてもフラフラしないように体幹に力がしっかり入っている。
✔︎体幹に力がしっかり入っている為に骨盤が傾いていない。
✔︎骨盤が傾いていないので、延長線上に頭が乗っかってくれて、グラグラせずより楽に肩、腕、手を動かせる。
動きを分解するとこのようになっているのですが、要は、手先を自在に動かそうと思っても土台がグラグラだったら手先の動きはぎこちなくなるよ、ということです。
2.なぜ体幹が不安定だと手の動きに影響が出てくるのか
土台がグラグラだと手先が自在に動かせない=安定しない、というのは極端なところでいうと、
バランスボールの上に足をあげて座って乗り、その状態で字を書く、という感じでしょうか。
実際はこんなにグラグラしてないですけどね笑
グラグラな状態がどこで作られるかというと、骨盤の傾き、なんですよね。
骨盤が傾けば体幹、お腹は潰れるか反ります。
その状態で手を使おうとすると、下がグラグラで力が入っていないので、その上に乗っかっている肩腕はそのグラグラを固定させる働きもしなくてはならないので余計な力が入ってしまい、コントロールが仕切れなくなってしまうんですね。
スポーツをされている方はきっとお分かりだと思います。
パフォーマンスを上げるためには力を抜くこと。力を抜くためにはからだの重心が整っている、からだの軸が使えている、真ん中に体重が乗っている、ことが必要だと思います。これと一緒です。
肩や腕に力が入ってしまっている方は、その下、体幹や骨盤、下肢の筋の使い方がアンバランスで不安定になっているはずです。安定していれば力を過剰に入れる必要はありませんからね。
デスクワークも一緒です。
PC操作でも、書く操作でも、なんでも手を自在に使おうとすると、腕と肩に力が抜けている必要があります。この力を抜けた状態を作れるのが、体幹腹部の筋肉の緊張なんです。もちろん骨盤を立たせる為には足の内側の力なども必要ですよ。
体幹腹部が潰れて背中が丸まった状態では、肩と腕に異様に力が入ってしまい、その状態で長時間作業を続けていたら、そりゃ肩こりにも首コリにも腰痛にもなるよね、という話なんですね。
3.手の力を抜く姿勢を作るためには
今日も、ハサミ操作がぎこちない子がいたのですが、椅子に骨盤が立たせやすいような簡単なクッションを敷いてみると、スッと姿勢が整い、両手が安定してスムーズに切ることができるようになっていました。
他の子でも、口をお皿につけて食べようとしてしまう子が、このクッションを敷いただけで体幹がシャキットし、教えなくても左手でお皿を持ち口に近づけることができたんです。
一瞬で変わるんです。
それだけ、手の操作と姿勢はとても繋がりが深くて大事な繋がりなんですね。
字もそうですね。
腹部に力が入っていて、体幹が引き上がった状態で書いた方が断然綺麗な字がかけます。視線が変わるのもありますが。
クッションは私のお手製で試作品なのでご紹介できませんが、大人でも子どもでも姿勢を整えることは、パフォーマンスを上げる為にもとても大事なことなんですね。
発達の偏りがある子どもたちは筋肉の緊張そのものが緩い子が多いので道具も併せて利用しながらサポートすることが多いです。
大人であれば、道具ももちろん使って頂いても良いと思いますが、根本的に「姿勢を整えるための筋肉を使う」ことを意識的にされることをお勧めしますね。
私自身、からだが緩いんですよね。筋肉がつきにくいし落ちにくい、重力に負けてからだが潰れやすい、という特徴があります。(なので、子どもたちのからだが潰れてしまうことがよくわかるんですけどね)
今までいろいろな方法試しましたが、今は骨盤を立てやすくするための道具を使いながら、日頃骨盤を立てる筋肉を意識的に使って、座って作業をしている時でも無意識的に腹部に力がかかるようにしています。
緩い人でも継続して使い続けていれば、使いたい時に力がかかるようになるんですよね。使わないとすぐ緩んでしまうので、繰り返し繰り返し、からだが覚えるまでですね。
姿勢を整えるための筋肉はこちらをご参照ください。
仕事場でもちょこちょこやって頂くのがいいと思いますし、私は家では爪先立ちで両手を上に目一杯上げる、が一番いい感じなので爪先立ちよくなりますし、手もむやみにあげてドア枠に引っ掛けたりよくしてます笑
体幹を引き上げた状態のまま、普段何気なく歩いているだけで・・ウエストは引き締まりますし、太ももなども使いたい筋肉を使えるので締まりますよ!
先日、お客様も仰っていました。
「これ、今知っといてよかった!」と。
年を重ねてからだが整いにくくなると結構大変なことも多いのですが、からだの再生機能が高いうちにからだのことを知っているのはその後の生活において大きなことになっていきます。
「からだ」は”知っているか知らないか”もう、これに尽きるんですよね。
痛みがないからだを作るのも、からだについて知っているか知らないか、ですし、姿勢を整えて楽なからだを作るのも”知っているか知らないか”なんです。
こういったことを年を重ねる前に知って意識できるようになっていると、年を重ねてもいつまでも若々しくからだを動かせるようになっていきます。
からだが動けば心も動きますから。
からだも心もいつまでも若々しくいたいですものね!
fumi
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