0.からだの変化に気づいているか
気温が下がり、気圧の変動もあり、ここ二週間くらい皆さまのからだの調子はあまり良くないですね。あなたはどうでしょうか?
痛みではないけれどからだの不調はどこかしらサインは必ずでています。お客様に「良くわかりますね」とよく言われますが、頑張り過ぎているとからだの状態に気づかず”今、からだ疲れている”ことに気づけなかったりします。
明らかに表情が異なっていたり、姿勢が異なっていたり、発言が少なかったり、発しているオーラが違かったり、持ち物が異なっていたり、変化は人それぞれですが来院されてすぐ分かるものです。
伝える場合と伝えない場合とありますが、施術で力が抜けてからだが整ってくると自然と一気にからだへの意識が高まり変化を感じられる方が多いです。
無意識の力、凄いですよね。生命力というか。なので毎日どこかでは“今、からだどうなってる?”と目を向けてあげることは大事です。
因みに、この時に「こんなに疲れているなんて・・・」と悲観的に捉えると更に疲労感増大!めちゃくちゃ疲れてる( ;∀;)とげんなりすることがあります。
なので、目を向けるときは、その状態が良い悪いもなくただただどうなっているか感じるだけ、にして見てください。
あぁー、肩の筋肉硬くなってるなー、あれ、首もこれはかなりツワモノだなー、ありゃリャ、頭皮まで硬くなってるなー、からだ頑張ってるなー!!と言った感じにただただ感じてください、そしてそのからだを労ってみてください。
そこからちょっと動かして緩ませて見ようかな、と思えればベストですが、そのまま疲れて寝てしまう、のもありです(当院へお越しのお客様には「動いてください」と結構お伝えしてしまいますが)。
からだの状態に意識を向けるのはヨガや瞑想でも同じですが、からだに気づき心とからだを繋げてあげると入り続けた力が一旦オフなるんですよね。アドレナリン出っ放しだと疲労回復へからだの機能が向かないですからね。
からだの感覚。
この感覚と痛みの感じ方はまた違うんですよね。筋膜のつながりの痛みは別の場所に感じる、という筋膜マジックです。
1.腰の違和感の正体
腰。
腰が数日前から痛みが、と仰られたお客様。後ろに反る動きをしてもらったところ・・・腰よりも圧倒的に首から胸の脊椎の動きが悪い。
これは腰ではなく首なのでは?という状況。首がなぜ腰の痛みと関係があるかというと、以前股関節のつまり感を取り除く投稿で書きましたが、首の動きは腰の動きと連動するからです。
前屈(前かがみ)も後屈(後ろに反らす)も筋肉の硬さがなければ腰椎から頚椎まで綺麗な曲線を描くのです。それが首から胸の辺りで動きが詰まっているではないですか。
尚且つ立った姿勢でも同じ部分が前にカーブして猫背になっています。おぉーこれは痛みは腰であって正体は腰ではない奴ですな、と早速施術開始です。
肩、腕、肩、腕、肩、肩、と緩めていき、首に差し掛かったその時。首!!これは結構大変なことになっているではないですか。頭部と頸部の繋ぎ目である後頭下筋がかなり硬くなっていました。
後頭下筋という筋肉はなく、後頭部と頚椎を繋ぐ筋肉の総称です。首の後ろ根っこの奥深くにある筋肉ですね。表面の筋肉も硬くなっていましたが、何より頚椎が詰まっていたのです。
詰まっていた、というのは触れた感触でして、本来頚椎だけでなく脊椎は骨と骨が組み合わさり、外側を筋肉で支えることで重い頭を支えながら姿勢を保つことができます。
骨と骨がくっついてしまっているのではなく、筋肉は硬くなり伸びにくくなり詰まった様になっている、という感じです。
首の筋肉は特に、表面の僧帽筋含め大きい筋肉と、深部の細かい筋肉、脊椎を支える縦に走る筋肉、と異なる役目の筋肉が合わさり絶妙なバランスを保ちながら動いてくれています。
そんな中、現代の私たちの生活はスマホをいじったり、本を読んだり、パソコンをしたり、遠くを見るより近くを見ることが増え、頭を支える力がたくさんかかる様になりました。
下をむくことで頭が前に傾き、首の筋肉を駆使して重い頭を常に倒れない様に支え続けてくれているわけです。気づいたらスマホで動作を見続けて早1時間!となっていたら首の筋肉は酷使された後、頭を起こして見ると首が張ってるわ〜!となります。
この首の筋肉が硬くなり、首の動きが悪くなり、腰への動きが連動されず、筋膜が引っ張られて腰に痛みが生じていた、これが今回の正体でした。
2.首の筋肉の対策
首はあまり触れたくないと思う施術者もいる様ですが、首も他の場所と同じで筋肉と筋膜の繋がりを断ちつつ動きを出していくだけですが、何せ細かいのです。筋肉が。
そして、肩や腕、その他諸々の筋肉から引っ張られて影響し合う力が強いのでバランスを取りながら緩める必要があります。
ですので、セルフでは首の筋肉は頑張って緩めようとするより、ゆっくり首を伸ばした方が変にバランスが崩れないので良いです。
硬くなったらそりゃあ緩めることを考えると思いますが、やはり一番は、使い方を気をつける、これが一番だと思います。首は特にそうですね。
●長時間頭を下に下げない→スマホを見るときは目線の高さまで持っていく
●顎を出さない→顎を引いて頚椎を潰さない
●前かがみになり過ぎない→頭が前に出ない様に、骨盤の延長線上に頭が乗る様に少し後ろ重心に立つ様に意識する
●ごろ寝など不安定な姿勢で頭と首に負担を長時間かけない
●目線が下向きになっていないか気をつける→下を向いて歩くと頭は下がる。少し上を見る様に目線をあげて歩くと姿勢も綺麗になり良い。
●パソコン操作時の座面の高さ、机の高さ、デスクトップの高さから頭、肩、腕、足の位置を負担のかからない位置関係に置く。首こりの方はデスクトップの高さ、肩こりの方は腕の位置は要注意です。
書くとキリがないですが首を守るためにはこういったことを気をつけると良いですね。
私も、仕事で下を向く姿勢が多いので首が前にで続けてしまわない様に気をつけています。
下から見る姿勢が続かない様に、椅子に座って目線を落とす、下を見るときにも顎を引いて背中を丸めず起こす、などかなり気をつけています。スマホも顔の前まで持っていき操作をします。
パソコン操作も自分の中のゴールデン姿勢(からだに負担がかからない姿勢という意味です)があるのでそれに反する姿勢になる環境では長時間行わない、こまめに動くなど決まりごとを作っています。
普段から意識して負担のかかる姿勢を取らずにいると、ふと負担がかかる姿勢をした際にすぐからだに違和感を感じるんですよね。あ、しまったしまった、とすぐ気付ます。
癖、というのはなかなか取れないですし、そうなっていることにも気づけないものです。私もからだが緩いのですぐ背が丸まりやすいので、日々意識し負担をかけないことと、適度に動き筋肉を使える様にしています。
メンテナンスのお客様で首と肩の調整をメインに行う方も、継続し緩めるだけでなく、毎度使い方や姿勢について「今こうなってますよ」とお伝えし続けているので、普段の生活の中で気をつけてくださり、緩める⇄使い方を気をつける、この繰り返しでじわじわ負担のかけない姿勢が作られています。
一度ではなかなか負担のかからない姿勢や使い方は定着しないですが、自身のからだをどうしたいか、によって、繰り返し癖を整えて正していくことによって希望の状態へ近づけていくことはできます。
痛みは筋膜によって引っ張られて起こっているので一度で取り除くことは出来てても、姿勢や使い方に関しては劇的一発〇〇方法!なんて魔法はありません。
ありませんが、労って意識を向けていくことでからだの使い方や姿勢は必ず変わっていくものです。
良い方向に変えるか、悪い方向に負担をかけていくか、それもどっちが良い悪いというより選択なのだと思います。せっかくなら、負担のない使い方をして、見た目も綺麗に整っていく方が良いな、と私は思うわけです。
良い姿勢、というのはただ綺麗なだけでなく、からだへの負担が少ない姿勢、ですから!
fumi
お知らせ
取りきれない痛みはぜひ専門家にお任せください。
からだの違和感・重だるさ・快適なお身体をキープする定期的なメンテナンスもお任せください。
お問い合わせは整体院華羽まで。