0.肩こりも「方法」ではなく「原因」から
肩。肩、かた、かたかたかたかたかた肩・・・・文字、って連なると何かの呪いみたいで気持ち悪いですね笑 肩ね。悩ましいですよね。私も長らく肩の違和感に悩まされておりました。いつから?大学頃からですかね、記憶がある中では。色々なグッズ使ったかと思います。だが良くならない!なぜだ・・。
今思うと、お手軽な物をひたすら試して宝くじが当たるまでの勢いでやってたんだなと思います。そうじゃなかったんですね、そもそもその違和感を作っている自分がなぜそれがこの状態が起こっているのか知っていないと、なんですよね(´-ω-`)
今も日々の積み重ねをしないとすぐ崩れてしまいますが、昔よりはからだが整ってきている、整わせていると思います。今回の投稿もそんな肩こりを手懐けていくきっかけになってもらえたら、と思い、肩、書きます!
1.腕を内側に動かす時に何が起きているのか?
今回お客様から痛みの訴えがあったのはこの動きです。
腕を外側に開き、そのまま内側に入れる動きです。ものを取ったり、反対側のからだを触る時など意識して使うというより何気ない動作の際に出る動きですかね。初めは痛みだけでなく動きも出にくく、下の写真くらいしか動きが出ていませんでした。これくらい動かすと肩上部に引っ張られる様な痛みを感じておられました。
毎月ご来院頂いているお客様なので、普段どんな姿勢動作が多くお仕事は何をされていて、など把握できているので動きを見させて頂くくらいで大まかに原因は特定できたんです。はじめは小円筋、斜角筋が引っかかっていました。斜角筋の記事はまだない・・写真だけで細かい説明は省かせてくださいm(_ _)m
小円筋と斜角筋を緩め、他付随する肩と首の筋肉を緩め整えると動きはかなり改善し、引っ張られる痛みもかなり軽減しました。ただ、動きの最後の最後で引っ張れる感じは残っていました。動きはここまでいけば最大可動域くらいなので良い感じですね。
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ここから更に腕を首に回す様に動かそうとすると、この辺りに痛みが残りました。
こっからが本番ですよ。あ、いや、それまでも真剣に調整させて頂いていますよ!それまでは今までその方を見させて頂いて動きや姿勢や癖などが私の脳みそと手の感覚に蓄積されていますので、その情報を元に施術していたので一からのスタートではないわけです。
最終域の痛みに関しては今までのデータ外の部分によって引っ張られていた様なので一からの原因追求が始まるわけです。
・・・これは完全に愚痴ですが。皆さん簡単にメールで原因や緩める方法をご質問されますが、そんなに人のからだ、って簡単じゃないんですよ?ヾ(*´∀`*)ノそれと、ここが痛いんです、と言う痛みの場所情報は原因を評価特定するために必要な情報が100としたら10くらいなんです(●´ー`●)
10の情報だけで100を教えてくれ、ってそんな無茶な!って感じです笑 時間がある時には細かくお聞きしやりとりさせて頂くこともありますがいつもはさすがに・・。なので、お身体見ないと断定できません、とお返しさせて頂いても許してくださいね。
返信こなくなってしまう人多いので、あぁ申し訳ないなー、と思いつつも適当なこと返したくもないから難しいんじゃー、と思ってしょげております\(*´▽`*)/が、あと2、3年くらい先をみて遠方でもご要望にお答えできる仕組みやら何かを作りたいなと思ってますので。
余計なこと書きましたね。ま、それくらい原因を評価するためには色々な情報が必要、ということなんです。痛い部分をその場所だけを緩めたりして、その場その一瞬だけ痛く無くなっても意味ないですものね。
この方の場合、動きを見させて頂いた時に、肩の動きは出ているし詰まり感も動きに違和感もない。でも引っ張られているということはこの動きによって肩と腕以外の部分が引っ張られて痛みが起きている、と考えられます。そうやって見ていくと、引っ張られている部分が見えてくるわけです。
2.原因はここだったのか!
原因はどこだったかというと・・・こちら。
この筋肉はからだを捻る筋肉です。
腕をからだの前で横方向に動かすと、腕と肩だけ動くのではなく、体幹部分の筋肉も一緒に捻られます。動きは出たのに痛みが依然残っていたのは、体幹の硬さが残っていて腕を動かすことにヨゥって捻られ引っ張られ腕に引っ張られる痛みが起きていました。
からだの筋肉は一つ一つは分かれていますが、その上の筋膜によって全身繋がれています。ですので、腕だけを動かしていると思っていても動かす際に体幹の筋肉も一緒に動いているので連動している筋肉も含めて滞りがないか詰まった感じはないか、と全身みる必要があるんです。
因みに、今回は体幹の筋肉だけでなく肩から胸、体幹、反対側の足まで硬さが繋がっていました。この青い筋肉の部分です。
肩から斜めに足までを繋げるラインの筋肉です。こちらを緩めることで、引っ張られていた部分はなくなり痛みはなくなりました。
人のからだには繋がりが無数にあります。アナトミーライン、とも言いますが、勉強したラインはからだにある繋がりのごくごく一部で、学術的に知られているライン以上の繋がりがからだにはあります。
学術的に知られているのは一般的な部分で、その上にその人のからだの使い方や癖や姿勢が合わさることでその人だけの筋肉と筋肉の繋がりができます。
今でも、新しいお客様が来るたびに新らしい繋がりが見つかり、こんな繋がりがあったのか、こんなとこも繋がっているのか、と新しい発見ばかりです。見つかるまでは悪戦苦闘ですが、それが見つかってお客様と共有できた時は最高に嬉しいですね。
3.セルフでできる緩め方
大胸筋を動かす
まず、このラインの筋肉を緩めていきます。
このラインにある筋肉は先ほど書いた腹部の筋肉と大胸筋です。
方法はこちら。
両手を一緒に動かしてしまいましたが、もちろん片方ずつで大丈夫です。職場でも行えるので座位で行って見ましたが、緩めたい側を上側に寝て、その状態でこちらの動きを行うとより動きを引き出せます。座位とは異なり横向きになることで肩甲骨が動き役なると共に、腕の重さを利用して動かすことができます。
※追加動画:腕の重みを使って腕ー肩ー体側を動かす
動きを出す、と書いていますが、セルフで行うのであればただ筋肉を伸ばすだけでは緩みません。静的なストレッチは硬いところはそのままに、緩んでいる部分だけ更に伸ばすことになるので、セルフケアのポイントは動かしながら緩ませる、です。
筋肉は伸び縮みしなければしないほど硬くなります。反対に、緩ませるためには伸ばすより動かすことが良いんです。動かして筋肉の収縮を促すことで血流も増すことながら組織的にも緩む方向に変化していきます。
動かす際は、ゆっくり、深呼吸しながら、じわじわ動かしてください。回数を重ねれば緩むわけでもありませんので、じわじわ動いていく感覚を感じながら今筋肉がどんな状況かご自身でモニタリングしながらリラックスしながら行ってみてください。
体幹ー足の筋肉も一緒動かす
方法はこちら。
ポイントは、足を広げることで足の内側の筋肉の動きを出すことができます。腕から体幹、足までを繋げるためにこのような姿勢をとっています。
立ったまま行っている訳は、足を広げながら腕を斜め後ろに動かして肩から足までの斜めのラインを動かせたいからです。
仰向けでもできないことはないですが、腕が後ろまで動かせなくなるんですよね。立ったままの姿勢が苦しければ仰向けでも良いと思います。
体側も動かしてみてください
体側の筋肉は胸郭から上の骨格を支えてくれています。しかしながら、長時間立っていたり座っていたりと同じ姿勢を続けていると筋肉をうまく働かせられなくなり潰れていってしまいます。
筋力をつけるのも大事ですが、筋力を強化するにはまず緩めることから、です。緩めず硬い上に強化してしまうと引っ張られた状態は変わらないのでまずは動かして緩めてください。
筋肉を動かすと同時に、表面の皮膚も触れて伸ばしてください。筋肉が使われなくなり硬くなることで伸びにくくなりますが、皮膚も動かない時間が続くことで伸びにくくなります。
特に難しく考えず、皮膚伸びろ〜という感じでゆっくりさすってみてください。ここでも力を入れてはダメですので、力まずリラックスしながら行ってください。
肩から体側までを伸ばす
※追加動画:捻りを伴いながら緩める
片側の体側に両手を当て、手で体側の筋肉を軽く止めるように抑えながら骨盤を左右に動かす。腹部が柔らかくなるくらいまで筋肉を緩め皮膚を伸ばしてください。
4.まとめ
痛みといっても、痛みの場所は同じでもその原因はその方によって違います。
傷の痛みと違って、筋肉由来の痛みは、その場所が原因ではなく筋の上にある筋膜が引っ張られることによって引き起こされるので原因の場所と痛みの場所が異なるのです。
ですので、原因第一、です。あなたの姿勢や動作、癖によってその痛みは作られたのですからあなたのこれまでと今に痛みを取り除く鍵があります。
筋肉は使いすぎても硬くなりますし、使わなすぎても硬くなります。それほど人のからだというのは繊細なんです。
痛みは良いものではないですが、その痛みはあなたにからだが今どうなっているのか気づかせてくれるものです。痛みの原因を追求しながら、動かして緩めながら、あなたが誰よりも自身のからだについて知ってみてください。
fumi
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