ガチガチ硬すぎ。この筋肉どうにかならないの。

股関節の詰まり感、なんとかならないの!?

0.股関節の詰まり感へのアプローチご要望は多いです

股関節の詰まり感への施術のご要望はかなりありまして。

ただ、「詰まってる感じがして」との言葉と、どう詰まってどう違和感があるのか、実際のからだの状態は人それぞれ違うんですよね。

なので、詰まり感=こんな状態、とイコールなものはないので筋肉の状態や姿勢や日々行う動作などから状態を把握していきます。

全然関係ないですが、ちょっと挟んでいいですか(●´ー`)

2年前、はじめた当初は腰痛専門でやっていたんです。それがいつしか、からだの痛み違和感お悩全般ご相談頂いていまして、からだ全身調整させて頂いています。私の知識経験も皆様のご要望と共に格段に広がり、それに伴い更にご要望にお応え出来るようになり有難い限りです。ありがとうございます。

「ぬわー!なんじゃこれはー!」

と、施術に限らず思うことも多々ありますが、それが結果として成長に繋がるので楽しいもんです。

なのですが、最近困ったことがありまして。(あ、これは自分で勝手に困るようにしてるだけです、大丈夫ですので)

全身見れる分、ご要望以外のことも色々気になり色々調整したくなってしまうのです笑

私のお店は決まった施術内容がなく、その時のご要望やお身体の状況でやることを変えています。ですので、施術内容はその時に決まり、施術途中でも、あ、そういうことか!と方向転換することは多々あります。

要は、やり過ぎる!訳です、勝手に。笑

基本的に、お節介なのでお役に立てれば精神が働き過ぎるタチで。訪問リハビリでも「サービスし過ぎない」ことは私の中の守らなければならない決まりの一つでして。

90分でご予約頂いている方は存分に出来るのでセーブもないのですが、45分だと出来ることに限りがあるので、、、あぁここが緩んだらもっと使いやす苦なるはず、でもそれは求められてないよ、て時間も足りないじゃないか、ここまでここまで・・・。。としてはいますがそれでいいのか自分!と思ったり。。

ですので、最近はどれを優先的にやりますか?と聞く様にしてみました。ご要望には対応しつつ、そこから如何にしてプラスαが出来るか。要は時間配分がですね、私の課題なんです。その為の優先順位です。訪問リハビリでもすぐ時間オーバーしちゃうのでいつも「またやってしまったー!」と必死で移動全速力です笑

すいません、だいぶ挟んでしまいました。

複数の箇所の調整や全身隈無く調整をご希望の方は90分でご予約お願いしますね(●´ω)45分と90分しかないのも難ですよね。70分とか作ればいいのか、、。

はっ。

詰まり感ですよ、今回は。

その人によって状態は異なる、と書きましたが、例えば。

足を使い過ぎて足の筋肉の硬さによって股関節も引っ張られている場合。そうなると緩める場所はまずは足、その次に股関節、となります。

股関節を伸ばすことが少なく股関節が詰まった感じが出ている時は、腹部から出ている大腰筋による影響であるかもしれない。

他には骨盤と大腿骨の間、股関節そもそもの関節間の余裕がないからかもしれない。

要因は様々です。

様々なのですが、要因の一つである「関節間の余裕ない問題」はとても大事なのでより詳しく書いていきます。

1.関節間の余裕ない問題

肩もそうですが、よく動く関節は可動性を保つために動きに応じた関節をしています。

肩関節と股関節は臼状の関節です。

合わさる骨と骨がどちらも球状で、動きがとても自由で多軸性の関節です。

関節、というのはそもそも、骨と骨が合わさる箇所、つまりは動きが起こる場所、でもあります。

膝や肘、足首は動き過ぎては使いにくいので関節面は臼状ではありません。

この臼状の関節、画像をみてお分かりの通り、くっついているためにはかなりの補強が必要です。

こんな金具がないとくっついていられないんですよ。

この金具の役目をメインで果たしているのが、靭帯と筋肉です。

腕は肩関節がしっかりしていないとスポッと抜けてしまいますし、足は股関節がしっかりしていないとこの2本の足で全体重を支えることは出来ないんです。そりゃそうだ、ということでも改めてそう思うと、担っている役割がかなり重要だよな、と思いますよね。

この関節を安定させてくれている靭帯と筋肉。これらは使い方によって状態はかなり変わってきます。謂わゆる、「癖」ということなのですが、無意識に使い続ける方向に使いやすくなっていきます

肩関節なら、パソコン操作など、腕を浮かせて常に前に位置させて手を使い続けることにより、位置を固定させる為の力がかかり続けます

股関節なら、外重心に体重をかける歩き方をし続ければ内側の筋肉を使うことがなくなり、より一層外側の筋肉ばかり使うことになります。

人のからだはバランスよく使ってはじめて違和感や痛みを生じない状態をキープできます。

ですので、偏った使い方をすればするほど、緩めることに多大な時間を要します。同時に、緩めても一度ついた癖は変わるまで時間がかかりますので、緩めた直後から再び偏った使い方をすることでまた硬さを呼び寄せるのです。

痛みは筋肉、筋膜の調整により状態によってはすぐ取り除けます。しかしながら、癖はすぐに取り除くことはできません。

緩めて使いやすい状態にしても、脳みそが以前の使い方で動かそうとするのでからだの状態と脳みそが一致するまでには時間を要します。これもどれくらい使うか、日々どれくらい動かすか、にもよるんですけどね。

癖をどう解消するかはまた次回にするとして、股関節の余裕がない状態、について具体的に説明していきますね。

余裕がない状態は、わかりやすくざっくり言うと、骨盤と大腿骨の隙間があまりない状態、です。これは肩関節も同じです。

かなり詰まっている方だと、関節間の筋肉が硬くなりすぎて大腿骨が骨盤にはまった様に押し込まれている、状態になっています。

立っていれば、重力の影響で必然的に股関節に負荷はかかるものです。ですので、詰まっていない方より詰まっている方の方が多いです。

詰まっていても感じない方の方が多いのですが、この詰まり感を感じるか感じないかは骨盤横の筋肉をどれくらい使っているか、で変わります。(これはあくまで一例で人によって異なりますので悪しからず)

大腿筋膜張筋、ここです。

大腿筋膜張筋の硬さが取れないと思われる方は結構いるのではないでしょうか。

大腿筋膜張筋が硬い、使い過ぎている、ということは外側に重心がかかっている、ということでもあります。内転筋が使えていない状態、でもありますが。

硬くなると引っ張られる力は強くなります。

大腿筋膜張筋は骨盤と足を繋ぐ筋肉です。筋肉部分は少なく、すぐ腱に移行しますがね。

引っ張る力が強い、ということは骨盤と大腿骨との距離が短くなる。つまり、詰まるということです。

2.じゃあ、詰まり感をなくすにはどうしたらいいの?

大腿筋膜張筋を緩ませればいいんじゃないの?

と、思いますよね。

残念ながらそんな単純な話ではないのです。詰まるきっかけにもよるのですが、多いのは、股関節を伸ばす機会が少ないことです。

骨盤と大腿骨を結ぶ間には多くの筋肉があります。前面には腸腰筋、内転筋群、大腿四頭筋。後面には臀部の筋肉、ハムストリングス。股関節を固定させる筋肉、動きを引き出す筋肉、とやるべきことが多いので筋肉も多くなっています。

これらの筋肉を緩ませて大腿骨と骨盤との距離を離してあげることで、股関節の詰まり感は解消され、同時に大腿筋膜張筋も緩まります。

そうです。

大腿筋膜張筋が硬くなり詰まっているのではなく、

骨盤から大腿骨にかけて走る筋肉が硬くなった

骨盤と大腿骨の距離が縮まった

大腿骨の力が外に逃げる

外重心になり始める

大腿筋膜張筋に負荷がかかり過ぎて硬くなる

のです。

ガニ股、O脚の方は外重心になってますね。

詰まり感を解消するには、骨盤と大腿骨を走る筋肉を良く緩めることが一番の近道となります。大腿筋膜張筋の張りを解消するためにもこれらの筋肉を緩ませることは必須ですね。

方法は多々ありますが、主要な部分、腸腰筋・大腿四頭筋、臀部の筋(深部の梨状筋など含め)、ハムストリングを緩めることです。

・緩める方法

一つ一つの筋肉を緩ませると同時に、関節間の靭帯も緩ませて関節の動きを引き出すことも必要にはなってきますが、自分で緩めるとなると筋肉を緩めるところまででですね。

セルフメンテナンスの方法は、過去動画になりますがこちらをご参照ください。

腸腰筋

ハムストリングス

臀部の筋

 

頑丈な硬さの場合、足全体や腹部も緩ませる必要がある場合があります。セルフで緩ませてみて一向に緩まない場合はセルフでは緩まない硬さになっている状態ですので専門家に緩ませてもらうことをお勧めします。

筋膜投稿でも書いた様に、筋肉表面だけに筋膜があるのではなく、筋肉一つ一つ、筋肉の間という間全てに筋膜はあります。昨日一昨日の硬さではない場合、表面だけ緩めても深部が緩まないと変化は起きにくいです。それぞれの筋膜と筋肉を緩ませて、一つ一つの筋肉の滑りを良くすると頑丈でカチコチでも緩みますからね。

緩ませた後は、再び詰まらせない様にすることもとても大事です。

その為の方法の一つとしては、内転筋群の筋力をアップさせて外側重心にさせず、外と内、それぞれバランスよく力がかかり立つことができる様になることです。

・戻らない方法

内転筋群を使う方法はこちらの投稿をご覧ください。

 

股関節の詰まり感も、原因が筋肉・靭帯であれば解消させることは可能です。ここから、大腿骨の大幅なズレや股関節の変形、膝の変形が起きてくると徒手療法では難しく、手術が必要になる場合もあります。まだ違和感の状態であるならば、違和感の内に解消させて下さい。

これが痛みになってくるとかなり状態としては厳しい状態と言えるので、ぜひ違和感の内に!ご相談ください。あの詰まり感を、嘘みたいになかったことにする道はまだ残されていますよ!

 

fumi

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