セルフメンテナンス

【ご質問お応えしました】腕をあげると肩に”ズキン”とした痛みが出る

 

1.ご相談内容

本日はからだのことを書いていきます。

ご質問にお応えしましたシリーズです。

はじめまして、

痛みの相談なのですが

肘を曲げて腕をあげようとすると、肩にズキンと痛みが出るのですが、何年も前から痛みが続いています。近くの接骨院に行っていますが改善していません。よろしくお願いします。

とのことでした。

・・・どんな状態?お身体状況がわからない(ё_ё)ので、幾つか質問をさせて頂きました。

はじめまして。
ご質問の内容ですが、少し情報が少ないので下記項目にご返信ください。

●痛みがではじめたきっかけ
●痛みの場所
●痛みが出る動作は腕を外側にあげるのか、正面方向にあげるのか、その時手のひらは上を向いているのか下を向いているのか
●普段のお仕事や頻度の高い動作(趣味や日常動作含め)
●やられているならスポーツ
●現在のご年齢

結果はこちら。

返信ありがとうございます。
痛みのきっかけは、あまり覚えていないのですが、テニスをしています
痛みの出る場所は方の前側の中?の方です。
外側と斜め前にあげる動作をsると痛みが出ます。肘は曲げています、手のひらは下向きです。
仕事は家具を作る仕事です。
今年で●才になります。(40代の方です)
よろしくお願いします。

その後のやりとりで、
・動きの制限はない
・腕を上げる最初だけ痛く、途中まで上げれば痛みはない
・四十肩になったことはない
・おそらくテニスが要因での痛みだろう
ということでした。

 

なるほどですね(●´ー`●)

他にも同様に同じ痛みがある方にもお伝えさせて頂きます。

同じ痛みの場所、同じ痛み程度、でも人が変われば痛み原因は全く異なるのが普通です。年齢、性格、人格、人そのものが異なるということはからだの使い方も当然異なることなのです。

そして、お身体を実際に拝見していない+筋の状態を触診できていない、ですので一つの可能性、という前提でお読みください。

 

今までお断りさせて頂きました方へ。

実際にお身体を全く見ていないので、正確な評価がでいない・・しっかり評価できないと確実な原因がわからない。原因がわからないとどこを緩めたら痛みが取り除けるのかわからない。曖昧なことはお応えできない。。

ので、今までは「申し訳ありません。。。」とお断りをさせて頂いておりました。

せっかくご連絡頂いておりましたのにすみません。

が!

五分五分だけどわかる可能性もあるのでお応えしていこうかな、と思いましたので始めていきたいと思います。(ご自身の痛みや違和感の原因の質問については、今後別媒体でお受けして参ります!)

 

 

まず、テニスが要因で痛みが起きている様ですので、「繰り返し使ったことによるバランスの崩れ、硬さ」であると思います。

反対に、使わない(=動かさない)ことによるバランスの崩れ、による硬さもあります。

これは、どうやって緩めていくか?だけでなく、その後の再び起きないようにする対策にも関わってくるので大事なところです。

 

繰り返し使ったことによるバランスの崩れであるなら、使う量より緩める量が追いついていない、筋肉が使ったままになっている可能性が高いです。スポーツが要因の痛みはかなりそういうことが多いです。

また、

使う量だけでなく、普段の仕事とのギャップでもこういったことは起こります。

普段スポーツで使う使い方と、日頃仕事で使う使い方が異なるなら、スポーツで使う筋肉は普段休み中になっている、ということです。

休み中になっている、使われていない筋肉は、意識して緩めていない限りは大抵硬くなります

硬くなった筋肉を緩ませずに動かせば、当然負担がかかります。

運動不足だな、と思って動いた際にからだを痛めてしまうことがあるのはこういった原因からです。動かす準備も必要なんですね。

ご質問頂いた方の場合はちょっとそこがわかりませんが、いずれにしても負荷をかけたことによる痛み、ですので負荷がかかった筋肉を緩めて筋膜を整えて、痛みの根源である”引っ張られている要因”を解放してあげることが必要ですね

痛いからといって、その場所をむやみにマッサージしたり、ほぐしたりするのは初期の初期だけで、痛みや違和感が強い場合は悪循環となることが多いですのでお気をつけください。

 

負荷がかかっての痛み、とわかりましたので、恐らく筋肉が短縮(短く伸びにくくなっている)し、筋肉と筋膜との滑りが悪くなっているのだと思われます。

長年、痛みや違和感を感じながらスポーツをされている方によく見られるんですよね。短縮は・・・結構手強いです(ё_ё)

ただ、「動きの制限はない」とのことでしたのでまだ悪化はしていないのかな、とは思います。

「動き始めに痛みがある」とのことなので、先ほど書いた様に筋膜が悪さをし、筋膜と筋肉の滑りを悪くし、伸びにくくはなっているだろうな、と考えられます。

次に。

痛みの要因を特定していきたいのですが、

痛みの出る場所が肩の前側で、肘を曲げたまま手のひらは下向きで、外側斜め方向に腕をあげると痛みが出る、とのことなので、肩周辺の筋肉が引っ張られて痛みが起きているのかな、と考えられます。

なんでか、は身体の構造的に、という感じです。肘を曲げた時伸ばした時、手のひらが上を向いているのか下を向いているのか、でも動かす筋肉が違うんです。まぁ、これは見て評価できたら一発なんですけどね笑

肩周辺が引っ張られている、と言ってもそこが原因なわけではないんですね。

筋膜、というのは全身を覆っています

それこそ足指先から頭蓋まで全部です。全部がひとつなぎになっている、と思ってください。

ひとつなぎになっているということは、からだの全部の箇所が原因として考えられる、ということです。

なので、全部を疑ってみる、という感じですね。

とは言ってもきりがないのであたりをつけていくわけです。

 

今回の場合は、恐らく単純に二頭筋/三頭筋の短縮と、肩関節の可動性の悪さ(肩関節が詰まっている感じで余裕がない、グラグラな感じがない)、他の筋肉同士が筋膜で滑りが悪くなっている、のかな、と思います。

首や肩甲骨周囲、手指の筋肉筋膜にも要因があるかもしれませんが、動き始めの痛みなので恐らくこのあたりかな、と思いました。

が!!!

幾つかセルフで原因チェックをして頂いたのですが、引っかからない!(T_T)

これこそ直接評価できないことによる遠回り感笑(決してご質問された方を責めているわけではありませんよ。身体というのは、単純なものではない精密なものだ、ということです)

しかし、その後逆転ホームラン。

原因が絞り込めたのです!!

 

ここです。

指先でした。

手指を指先まで広げたまま、手首を反らせながら腕をあげてもらったところ、痛みが出なかった、とのことです。

 

こんなことって・・・

という場所から引っ張られておりますが、使い方を考えたら頷けることでもあるんですよね。

 

テニスは、

テニスのグリップを握りがら、腕を動かしますよね。

野球やゴルフもそうなのですが、指先に力を入れながら腕を動かすと、腕だけでなく指先の筋肉も使われます。

緩ませる量が使われた量より少なければ、徐々に、筋肉と筋膜との滑りは悪くなっていきます。

そうすると、次第に違和感や痛みが出てくる様になります。

 

ここが厄介なところなのですが、痛みが出る場所が「指先ではない」ということなんです。

こうなってしまう要因は多々あるのですが、

筋肉由来の痛みは大抵痛みと原因の場所は異なる

のです。

もちろん、同じ箇所の時もありますがね。

それと、

肩は緩ませるが指先、肘から下はあまり緩ませていない

ことも要因として考えられるかな、と思います。

 

道具を使うスポーツをされている方で肘から先、前腕が硬い方、結構いらっしゃいます。

そうすると、腕全体が常に硬く筋膜に引っ張られ易い状況が作られるので、いつ痛みが起きてもおかしくない状況になるのですね。

肩だけでなく、

指先から腕全体を緩ませると引っ張られる要因が解放されやすくなりますのでこまめに緩ませると良いかと思います。

2.セルフケアの方法

こちら。

①指先にテンションをかけながら、腕全体を動かす・伸ばす。

②手のひらを壁につけながら胸、体幹ごと伸ばす

③指先をつまんで引っ張る、振る

です。

 

ご自分の手でやって頂いても良いですし、どなたかに手伝ってもらうのも良し。を利用するのも良しです。

私はよく壁を利用して、施術後などは腕全体の力を抜く様にしています。

腕の力が抜けると、大胸筋含め胸郭部分も緩みますし、頸部に入ってしまった力も抜けやすいです。腕を使った〜!と思っても、腕を使うために他のあらゆる箇所が「固定」の役割を担っているので、周辺も動かす方が良いのです。

 

壁を利用する場合は、指先の方向を上下左右と変えながらやってみてください。

向ける方向によって、動かす場所が変わってくるので満遍なく動かせます。

必要以上に顔が・・写っとります笑

指先だけを引っ掛けるのも良いですよ。

指と手のひらの間とかも。

引っ掛ける場所によって、ピンポイントでその部分を引っ張れるのですが、どれが良いのかは指と手の使い方次第によると思います。

上方向、横方向いろいろ試してみてください。

指先、結構多いんです!!

例えば、

ゴルフをやられているお客様が、以前テニスをされており、その頃から肩は痛く、テニスは痛くて出来なくなってしまったのでゴルフに移行したがもう何年も痛い。と仰られておりました。

この方は、最初は二頭筋や三頭筋の短縮が顕著でしたので、肩周辺の施術をしておりました。

動きは格段によくなったのですが、じっとしていると腕が硬くなってきて動かしたくなる、状態が残っておりました。

その原因が、今回と同じく指先から引っ張られる筋膜、でした。

 

別の方で野球をされていた方もこちら引っかかっておりました。

その方は、幼少の頃より野球をされていた方で、肩が痛み始めたのが10代の頃からだそうで、かれこれ何十年も痛みをお持ちのまま続けておられ、その後仕事でも力仕事を行い、当院へお越しの際はすでに動きの制限がかなりみられる方でした。

同様にはじめは肩周辺、腕全体の筋肉と筋膜を整えて行きました。動きの制限がかなり出ていたので、体幹部分などいろいろ緩める必要がありました。

その後、よくなるが、しばらくするとまた硬くなり始める、という現象が起こりました。

この原因も指先からの筋膜の引っ張り、でした。

 

スポーツは指先に力を入れながら力調整をするなど普段使わない箇所も使います。

肩や腕は動かすことは多くても、指先まで丹念に、という方は多くはないかな、と思います。

 

とは言っても!

指先はあくまで要因のひとつになり得る、ということですので、スポーツされる方は特に、やる前やった後、と入念に動かし緩めてくださいね。

連続してやりすぎるのも危ないですので、インターバルはちゃんとお取りになってくださいね。

 

スポーツをやられていなくても、指先の力が抜ければ一気に腕の力は抜けやすくなりますので、デスクワークや運転をされる方、手を使う方(みなさんですね!)ぜひやってみてください。

 

ご自身の痛み原因相談は・・・

やはり直接の方が断然確実で早いです\(*´▽`*)/

原因だけでなく、どこをどう調整するかももちろん大事です。

セルフケアと、施術で緩ませるのは、根本的にはというか質としては全く異なります。

ので、痛みが続いて・・・と悩まれている方は直接ご来院頂くことをオススメ、、というよりお待ちしております!!!

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました♪

 

fumi

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