大円筋の襲撃ー片足に力が入らなかったのはまさかの肩ー

1.大円筋とは

3月!ですねー。

今週はどんな一週間でしたか?

私は今週は久しぶりに結構心がざわざわ落ち着いかない日々でした。私が、ではないのですがあまりの事に受け入れるのにまだ時間がかかっております。

人の一生というのは本当に短いです。人の一生、ただ一つの人生。その人生は色々で、いつも色々で、だからこそ艶やかにもなる、それが人生、ってやつでしょうか(●´ー`●)

自分の表面的な希望とは裏腹に何か大きなものに引っ張られているのか追い風を受けているのか、進まないとどうしようもないじゃない!という感覚と共に今日もまた日々を過ごしていくわけですね。

そんなこんなで書きたかった投稿も溜まりに溜まっていますので書いていきます!

 

本日もお客様の事例から、起こりうる原因について書いていきます。

最近、当院では大円筋ブームなのです。

ブーム、というのは不謹慎な様ですが、大円筋がボス的存在になっている方が多いんですよね。

原因の要の筋になってしまっている方が多く見られている、と言うよりはそういう方がたまたま集中しているというところでしょうか。

 

大円筋とはなんぞや?

と思われた方。

この筋肉です。

ちょっと見にくいですね・・・

こちらだとよりはっきり。

肩甲骨の下方から出て、三頭筋の下を通り、上腕骨内側に付着します。

そうなんですよ、三頭筋のを通るんです。

人体模型にテープをつけてみました。これだとイメージつきますでしょうか。

この上に三頭筋を(かなり雑に・・笑)貼り付けるとこんな位置関係です。

青:大円筋 黄色:三頭筋

因みに、似たような名前の小円筋をつけるとこんな感じです。ペンが指しているのが小円筋。

なんと!!

三頭筋は大円筋の上を通り、小円筋の下をくぐり、肩甲骨に付着するのです。

ナンテコッタ\(*´▽`*)/

更に。

広背筋は大円筋の下から入り腕の内側につきます。

もうわけわからん、ですね。

脇で掴める筋肉は、主に広背筋ですが、人によってはこれらの筋肉をまとめて掴むことになります。

大円筋は肩甲骨により密着している筋肉なのでなかなか触りにくいですが、奥の奥を触ると触ることができます。

2.大円筋と足の筋肉との関連性

それでですね。

表題の足に力が入らなかった原因が大円筋だった、という事ですが。

大円筋が硬くなったら直接足に力が入らなくなる、という意味ではないんです。間接的に関連します。

大円筋が硬く伸びにくくなると筋膜で引っ張られ、足の筋肉がうまく働かなくなり、足に力が入らなくなるのです。

なぜこの様な事が起こるかと言うと、

人の動き、というのは筋肉が起こしているのではなく、筋肉の働きはあくまで「筋肉を伸び縮みさせる」事のみで、筋肉の表面を覆う筋膜が動きをコントロールしているのです。

つまり、

どの方向にどう動かす、というのは筋の上を覆っている筋膜が担っています

筋膜は膜、とは表現されますが、組織そのものは単なる膜ではなく、繊維状のものが膜の様に入り組合い筋肉に付着します。

その付着の仕方は複雑で、単純に一方向に曲げるために配列されているものもあれば、捻れの動きを引き起こすために付着しているものもあり、まさに動きを起こすために存在しています

伸び縮みする機能を持った筋肉を、目的ある「動き」に変換できる力を持った筋膜、双方が働いてこそ滑らかな動きが作り出されるわけですね。

 

この考えを前提として大円筋を考えていくと、

大円筋も筋膜によって多くの筋肉と繋がりを持っているのです。

 

わかりやすいところで言えば、隣接している三頭筋は繋がりが強いですね。近い筋肉はイメージつきやすいと思いますが、足の筋肉は・・・?

様々な繋がりがある中で、

外側のライン

内側のライン

があります。

青色が外側のラインと呼んでいるラインです。ちょうど大円筋を含む肩甲骨外側を通り、足の外側を繋ぎます。

 

繋がりとは簡単に言えば、

腕の外側が使われる時には、足の外側も引っ張り合う関係になるということです。

 

これが足の力が入りにくくなることとなぜ関連があるのか?

3.足に力が入るために使われる筋肉

足に力を入れる。

片足立ちをしてみてください。

軸にしている足は、自然と股関節・膝関節・足関節を固定させています。

この時に各関節を固定するために働く筋膜と筋肉が下記で記した線のライン上です。

破線は裏側を示しています。

螺旋状に力が入ることで足を一本の棒の様に突っ張らせて足に力を入れ続けて立っていられるのです。

両足で立つとこの軸はブレやすいので外側だけに力が入る、なんてこともありますが、片足立ちの際は特にこの様に螺旋状に支えてくれることで体重を支えることができます。

先ほどの外側のラインが使われすぎて硬くなった場合、

この螺旋のラインにも影響がかなり出てきます。

螺旋状のラインの途中で使えない筋肉が出てきてしまうわけなので、全てが繋がり働かなければ足を棒の様に力を入れ続けることができません。

当然、片足立ちをするとグニャ、っと力が抜けてしまうのです。

・・・

ちょっと複雑な内容になってしまいました(゚Д゚≡゚Д゚)

すごくすごくざっくり書くとすれば、

遠く離れた場所だとしても一箇所極端に使われ硬くなってしまうと、その箇所だけでなく他の場所も動かなくなることがある

ということです!(●´ー`●)

かなり端折りました笑

今回は、いやー、、まさかここまで使えなくなっているとは思わず、なぜ足の筋肉は緩んでいるのに力が入らないの??という状況でした。

本当人の身体というのは繊細かつ巧妙です。

 

私の中でも、なぜここまで影響しあってしまったの?お仕事や先ほどの話でもここまでなる?と思いましたが、

起こっている現象は、大円筋が緩めば足の力が入り片足でも立てる、という状況でしたので大円筋緩めていきました。

緩めたら評価の通りに足に力がすぐ入りました。

あぁ、よかった+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 

と安堵しながらお身体の状態をご説明させて頂きました。

4.原因となった動作が肝だった

大円筋というのはそもそも、

腕を内側に引き寄せる

腕を内側に捻る

動きを請け負っています。

この動きを日常でし続けた結果、硬くなり、筋膜との滑りが悪くなり、遠位にある足も引っ張り足の筋肉が使えなくなっていました、とご説明したところ・・・

「今の話を聞いて思ったんですが。

痛みが起きた旅行なんですが、実は、

三日間サーフィンに行っていたんです。

サーフィンは乗っている時間はほんの一瞬で、他はほとんどパドリングをしているんです」

(゚Д゚≡゚Д゚)

(゚Д゚≡゚Д゚)

(゚Д゚≡゚Д゚)

\(*´▽`*)/

その時の私の心の変化です笑

なんと!!(゚Д゚≡゚Д゚)

パドリングか!そりゃああそこまで硬くなるわね!(゚Д゚≡゚Д゚)

だから足に力が入らなくなるくらい引っ張られるんか!!!(゚Д゚≡゚Д゚)

なんだー、それなら納得ーーーー\(*´▽`*)/

という感じに笑

私もサーフィンやっていたことがあるので尚のこと納得でした。

パドリングの動きは、当に大円筋をかなり使う動きなのです。

硬くなるには必ず理由はある

改めてそう思いました。

 

ここまで影響が出るときは多くはスポーツをされているときに起きやすいんですよね。

スポーツで硬さを作った場合と、日常の生活で硬さを作った場合とでは、大抵硬さや状態の質が明らかに異なります。

なんでここまで?という場合は大抵はスポーツをされている方に多いですね。

負荷をかける量もかける時間もかなり集中しますので、前後でかなりケアをしないとお身体へのダメージとその後の蓄積がかなり大きいです。

 

私が施術をしていて一番心配なときは、起こった原因がわからないとき、です。

その時のお身体を見させて頂ければ、どこが原因で硬くなりバランスが崩れ今の身体になっているかはわかります。

ですが、それがわかって緩めて身体が整っても、その状態を作った原因が分からなければ「再びこの状況が起こる可能性がある」のです。

それが一番心配なのです。

緩めて痛みや違和感がなくなったら完治、ではないんです。

病気ではありませんので、取り除いたら今後再び起こることはない、というわけにはいきません。

例え神がかった技術を持った施術者であっても、それを取り除いて、その後何の対策もせず原因となった動作や癖などをその方が再び繰り返したとしたらまた痛みは起こります

当然の現象といえば当然なのです。

なので、原因を追求するときには私は必ずそうなった理由を知りたいのです。

私には施術で痛みや違和感を取り除くことはできても、動作や癖を変えることは出来ないんです。

なので、その動作や癖を変えて貰うようにお伝えする義務があると思っています。

でも、ご本人もまさかわざとそうしている訳ではないので気づいておられないことが大半です。

筋肉の使い方、身体の状態を見ながら、「こんな使い方していませんか?」そんな問いを重ねながら原因動作までも追求していくんです。

そこで、ご本人がお気づきになられて初めて痛みのないお身体を作る第一歩を踏み出すことができるんですね。

 

今回、原因がわかって本当よかったです。

普段の動作、やられているスポーツ、そして仕事の動作は本当重要です。

いやー、本当よかったです。

私もまだまだ修行が足りんですね。勉強重ねますね!

 

突然起きた痛みにも必ず原因はありますので、ご心配になられても筋肉筋膜が原因でしたら取り除けますので、ぜひご相談くださいね。

 

fumi

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