修復

修復:反対の肩に手が回せない+肩後方の痛み

こんにちは😊

暑い日、如何お過ごしでしょうか?🌞こちらはまぁまぁ暑さと折り合いをつけて過ごせているのではないか、と思う今日この頃です✨結構、今日は爆発的に快調!な日を増やす目指すより日々比較的安定、を目指す方が意外と難しいもので。難しいけれどその方が心身共に負担はないですよね✨

今回は、肩です。

肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を高める、動きやすくする内容については投稿、 Live共にありますのでそちらをご覧ください↓(投稿は柔軟性回復のみ)

「肩」と一言で括ってしまうと、下肢と比べて細かい動きができますので筋肉や組織自体も細かく、細かい故にあまりに扱う筋肉・他組織も多いのです💦ですので、「動きの制限」に焦点を当てて可能性の高い該当要因を書いていくスタイルで進めていきますね😊

この投稿は、要因メインになります。可動域制限とそれによる痛みは正直、改善方法は要因場所と状態によって異なりますのでセルフケア方法は載せにくいです。ご自身に合ったセルフケア方法を知りたい方は、ご来院の上評価の後お伝えしますのでご相談ください✨

 

1.まずは、制限がかかっている動きが何なのか、知る

この動きですね。

反対側の肩に腕を回す、と言っても肘を上げずにただ手を肩に乗せる程度であればできる、という場合も多いかと思います。

この動きであれば上腕骨の動きと、少しの肩甲骨の動きで可能ですので可動域が制限されていてもなんとかできるかと思います。問題は、ここから肘を上げた状態で腕を首までぐるっと回し込む動きです。

どうでしょうか?上げられますでしょうか?🤔

上げられなかった場合の方こそ今回の内容をお伝えしたいのです。肘を上げない状態と何が違うかというと、肩後方部において、肩甲骨からどれだけ上腕骨を離すことができるか、の違いなのです。

凍結肩(四十肩、五十肩)により可動域が制限された場合、可動域制限が現れやすい動きでもあります。

この動きは、腕を真上に上げる(肩関節屈曲)+腕を内側に動かす(肩関節水平内転)、これに肘を曲げた状態なので、制限を受けている動きは「腕を真上に十分あげきる」「腕を内側に十分に寄せられる」この2つになります。

細かい様ですが、こうやって、「どこの動きが制限されているか」を明確化することで

✔︎どの筋肉の短縮によって起こっているか

✔︎どの靭帯、軟部組織の硬直によって起こっているか

がわかるのです。分かれば、その部位を修復すれば良い。筋肉も靭帯も軟部組織も可逆性ですから何年経っていても変化の可能性はあります。

 

2.狙うは肩甲上腕関節の後方軟部組織

肩甲上腕関節の後ろ側はここ。

肩甲上腕関節の後方が硬くなってしまっているために、上腕骨が肩甲骨から離れなくなってしまい可動域が狭まってしまっているのです。

また、上腕骨がスムーズに動かないことにより肩甲骨に接触して痛みが生じる場合もありますので可動域制限だけでなく痛みがある場合は筋肉や軟部組織の硬さだけでなく骨同士の接触も起きている可能性があることを頭において置いてください。

主要要因①肩甲上腕関節の後方関節包+下関節上腕靭帯

肩甲骨と上腕骨を繋ぐ部位には、関節包と、靭帯、脂肪性結合組織などの軟部組織と、筋肉があります。

 

後方関節包は、前側の関節包と比べると「緩く」、他の軟部組織と比べても薄いので正常であれば伸びやくなっています。筋肉や靭帯、軟部組織は伸ばす⇄縮ませるを定期的に繰り返すことによって柔軟性を保つことができます。

腕をあまり上げることがなかったり、肩関節を360度十分に動かすことがない場合、これらの組織は柔軟性を失い伸びなくなります。特に、凍結肩やになると組織に炎症が起こるため、炎症が治る過程で伸縮性が低下、もしくは失われますので伸びにくさは顕著に現れます。

筋肉は動かすことでアプローチすることができますが、関節包の場合は直接アプローチして伸縮性を復活させる必要があります。筋肉を動かすことで骨が動き、その動きに伴い関節包も少しずつ変化させることもできますが、ロックがかかったように動かない場合や、痛みが強い場合、変化度合いを優先たい場合であれば直接的にアプローチしていくことをお勧めします。

 

主要要因②棘下筋+脂肪性結合組織

棘下筋は肩関節を安定させる役割を果たす「腱板(ローテーターカフ)」の一つです。

これらの筋肉は、上腕骨を肩甲骨側から抱き抱える様にして上・内方・後方から包み込むように走行しています。

これらの筋肉が「支え」として働くことで肩関節が安定し、表層も三角筋や上腕二頭筋・三頭筋などが十分に働くことができます。

この棘下筋。

肩甲骨上に走行していますが、肩甲骨には付着していないのです。棘下筋と肩甲骨(関節包)の間には脂肪性結合組織という組織があります。

この組織があることで、中を走行する動静脈と神経を保護しながら、滑走性を良くことに一躍買っています。

と、いうことは、ですよ🤔

棘下筋が硬くなり、その下の脂肪性結合組織も硬くなり線維化してしてしまうと、腕を動かす際に滑走性が悪く動きにくくなるだけでなく、血流不全や神経絞扼による筋萎縮や痺れなども起こる可能性があるのです。

関節包もなのですが・・こういった結合組織が線維化して硬くなってしまうと本当厄介なんですよ。ここまで硬くなりますか〜骨の様だな😲という状態になります。正直、セルフケアのみで改善するにはかなりご自身に鞭を打ち痛みや抵抗に打ち勝つリハビリを毎日こなす必要があるかと思います😅勿論、程度にもよりますがね!

 

主要要因③小円筋

お次は、小円筋。先ほどと同じ、腱板の一つです。棘下筋の下に走行しています。こちらは棘下筋と異なり肩甲骨に直接付着しています。つまり、棘下筋より固定度が強く、滑走性より安定性を重視した役割の筋肉です。安定の役割が高いと・・・動かさないと途端に硬くなりやすい筋肉、とも言えるのですがね😅デスクワークや普段肩周りの動きが少ない方は概ね硬いですね。

棘下筋と隣接しており、筋連結、と言って隣接する部分が筋肉同士線維で繋がれています。この2筋だけでなく、棘下筋・小円筋・大円筋・上腕三頭筋この4筋の間には筋連結があります。

連結がある、ということは全ての滑走性が良好であれば肩の動きは相乗効果で良くなります。が!、どれかが短縮や柔軟性低下、硬直化してしまうと連鎖するように他の動きも妨げ、妨げるだけでなく侵食するように他も硬くなります。運命共同体のようなものですのでね。どれかを良い状態にする、より全てを良い状態にする必要があります。

 

3.痛み解消・動き改善するには?

ズバリ、要因を全て取り除くことです!

もうこれに尽きます。大変の様に思われるかもしれませんが、要因はある、のです。永遠に続く痛みや動きの制限ではありません。冒頭にも書きましたが、筋肉・靭帯・軟部組織は可逆性です。どれだけ硬く硬直していても、完全に断裂などでなければ変化します。一番怖いのは、固定状態が続いたことにより骨が変形してしまうことです。骨まで影響が出てしまうと流石に外科的処置を選択してもどこまで改善するかは断定できません。

選択としては2つ。

・地道に痛みを越えていきながらセルフで可動域を広げる

・徒手療法と運動療法で外からアプローチを加えて状態を変化させる

(外科的処置は状態にもよりますのでここでは除きます)

可動域の狭まりとそれに伴う痛みは「制限」がなくなれば動きも痛みも改善されますので、セルフでも徒手的でも、如何に硬くなった線維を動かして正常にしていくかなのです。

 

この2つの違いは

・改善、解消までの早さ

・アプローチできる範囲、深さ、程度

・要因を特定して集中的にアプローチするか否か

でしょうか。

凍結肩を例にとると分かりやすいですが、年月がかかってもご自身で少しずつ動く範囲を広げて改善を目指していく方が多いですが、徒手療法で集中的にアプローチすることでより早く良い状態にしていくこともできます。

 

術を受けた方が改善に向かいやすいと思われる状態としては、

・1年以上状態があまり変わっていない

・生活に支障を感じる痛みが続いている

・動きの制限が日常生活に支障をきたしているので早く解消したい

・なんとなくだが、このまま自分でケアしていても良くなりそうもないと感じている

方です。

組織の特徴と構造的な背景から意見をするならば、動かした時に余韻もなくカチっと止まるように動かなくなっている状態が半年以上続いている場合は施術も受けながら動かしていくことをお勧めします。固定度が強いのであれば、先ほどあげた要因の中で関節包や脂肪結合組織、関節包の上にある靭帯が頑丈になっている可能性が高いですので、それをご自身で動かして改善を目指すとなるとかなりの根気と痛みを越えて広げていく忍耐が必要になります。

心配なのは、改善を目指して頑張っている過程でさらに硬さが蓄積されてしまうことですので、それは避けたいですから、硬くなるスピードより緩めるスピードを外からのアプローチも加えて上げていくと確実に良くなっていきますよ😊

 

お悩みになった場合は、先ほどの違いと、施術を受けた方が改善に向かいやすいと思われる状態を参考にして頂き、その上で、何を優先したいか、で決めてください😄

徒手療法・運動療法は外からのアプローチではありますが、魔法のようにスルッと取り除かれる訳ではありません。痛みも伴う状態である場合もありますし、徒手的であっても人任せでは良くなりませんのでセルフケアも必要です。薬を飲んでいたら次第に良くなっていく、でしたら簡単なことはないのですがそうもいかないのが筋肉や軟部組織なのです。

改善・解消する手段はあります。

一番は、ご自身でどうしたいか、かと思います。

何が良い悪いもないと思います😊

・・・個人的には、どうしても手術しなければならない状態でないなら手術以外の選択の方が良いのでは、と思いますかね。手術をしても内臓とは異なり動かす部位ですので、先生に手術をしてもらったらはい終わり、ではないですから手術後も回復のためにリハビリは当然必要となりますので結局同じなのでは、と思っております。

ご自身の選択で、どうしたいか、どうなりたいか、そのための最善と思う方法を選んでください✨

 

と言ってもどうしたら・・と思われる方は、赤羽に来て頂ける方でしたら、どうするかを一緒に考えていければと思いますので遠慮なくご連絡くださいませ!✨

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