こんにちは😊
今回は首の詰まり感と直接的に関連のある肩周りの硬さについて書いていきます🙋♀️この内容は、動きの制限と異なり、首の詰まり感=肩周りのこの部位、といった関連ではなく、肩周りの状態によって結果首の筋肉が硬くなった、という関連です。
技術や施術方法などの決まりでもなく、首の筋肉が硬く・短くなる使い方によって同時に起きやすい現象、ですので改善も解消も如何様にできます。これからその使い方も書いていきますので、ただ関連を知るだけでなく、これ以上悪化しないように+再びそうならないように、今後の改善・予防に繋げてください😊
※ご自身の身体について具体的にお知りになりたい方は詳細評価が必要ですので直接ご来院くださいませ✨
目次
1.首の筋肉が詰まった要因
首が詰まった経緯は、特殊な使い方(トレーニング、特定の動作・作業など)を除いて、
・脊椎が重力に負けて曲がり前屈みになっていた
・肩甲骨が上がっていた
・脊椎の曲がりに伴い首が前に出ていた
・手指操作のために脇を締めて肩をすくめる姿勢が続いていた
無意識的にこのような状態であった可能性があります。
ここまで姿勢は悪くなかったと思うけど・・・という方でも
・体幹を支える筋肉の弱化
・肩甲骨を下げる筋肉の弱化
が起こっていれば側から見てさほど崩れている様には見えなくとも筋肉のアンバランスは生じますので、首の筋肉を短くした状態が続いていた可能性は高いですね🤔
肩や脊椎の状態がどうして首の筋肉と関係が深いかというと、首の筋肉は胸郭(肋骨)や肩甲骨、鎖骨に付着しているからです。
2.首の筋肉
首の詰まり感や伸びにくさを感じる方の施術で緩めることが多い筋肉はこれらの筋肉です。
どうでしょうか。全て、肩甲骨・鎖骨・肋骨・脊椎に付着していますよね。
体感として感じるのは、後頭部などの上部の付着側である場合が多いと思いますが、筋肉の伸び縮みを考えると肩甲骨・鎖骨・肋骨・脊椎側が引き寄せられて縮んだのです。
ですので、緩めるべきは上側ではなく下側。首の筋肉が緩むためには、肩甲骨・鎖骨・肋骨・脊椎が下がった状態を作らなければならないのです。
3.肩甲骨・鎖骨・肋骨・脊椎の位置を正常化する
これらの位置を正常化するには・・・正直、その方によって崩れ方が異なるのでここをやればOK!などは言い切れません💦
ただ、首が気になった時にやるべきなのは首直接をゴリゴリしたり頻回に伸ばしたりするより「肩甲骨と背骨の位置を整える」解決に直結します。
①整えるその1:肩関節前面〜胸前面を広げる
まずは。脊椎が丸まり、肩甲骨が胸郭に沿って乗っかる状態になってしまっているので胸前ー肩甲骨前面を伸ばします。
伸ばすといっても、筋肉は表層と深層と多々あります🤔
これらが十分に伸ばせるようになること、を目指したいのですが、深層の筋肉や上腕骨と肩甲骨を繋ぐ靭帯や関節包は硬さが蓄積されている場合はただ伸ばしただけでは緩まない場合があります。その場合は徒手療法で外からアプローチをかけていきます。表層の筋肉は日常生活の中でこまめに伸ばしていれば伸びていきますので伸ばしてみてくださいね。
ストレッチ例)
こちらの投稿とこちらのLiveもご参照ください
(画像をクリックすると該当リンク先に飛べます)
②整えるその2:肩関節後面を伸ばす
肩関節後面、というのはこの部分で、この青い場所を十分伸ばせるようにします。
後面は硬くなりやすい箇所が2ヶ所あり、双方を重点的に伸ばす必要があります。
1ヶ所目は、棘下筋・小円筋・大円筋・三頭金の4筋が筋結合している箇所です。詳しくはこちらの投稿をご覧ください⇨2022.8.12投稿
日常生活動作ではなかなか伸ばすことがないので(腕を上げることが少ないから)“伸びない”ことに気づいていない方が多いです。これらの動作が十分にできない場合は硬くなっていると思ってください。
頭を前に倒した状態なら出来るけど・・・という方も多いのではないでしょうか。顎を引いて頭部を背骨の真上に乗せた状態で伸ばすことで、上腕骨と肩甲骨をよく伸ばすことができるのです。肩関節後面の伸びにくさは、肩甲胸郭関節の硬さも影響を受けるので肩甲骨が肋状でよく動かされるこれらの動きはとても重要なのです。
肩関節後面も、前面同様筋肉の下には関節包、靭帯があります。これらまで硬くなってしまっていると徒手療法で外から伸ばして緩ませることをお勧めします🤔ストレッチ方法は例えばこんな感じのストレッチです。
ストレッチ例)
肩関節後面はこまめにストレッチすると硬さを作りにくくなります。これは硬さに気づいてからではなく(大抵の場合、気づいた時には結構硬くなっていることが多いので😭)、一日数回行う、など決まり事として決めて習慣化した方が気づいたら硬くなって筋肉が短くなってセルフケアで追いつかない!という事態を避けることができますよ✨
③整えるその3:肩甲胸郭関節を動かす
肩甲胸郭関節は先ほど載せた画像です。
肩甲骨と胸骨の間を指します。特殊な隙間で、筋肉によって隙間が2箇所作られているのです。ピンクが前鋸筋、青が肩甲下筋です。肩甲骨が動くたびにこの2つの隙間も動きます。肩甲骨の動きが悪い時に動きが少なくなり、この隙間は硬くなりますので、それにより首の筋肉を短縮させることに一役買うようになってしまいます。
先ほど書いた整えるその1と2、肩関節の前面と後面を伸ばしすことによって肩甲骨と胸郭の間も動きますので先ほどのストレッチは肩甲胸郭関節を動かすことにも繋がります。普段肩甲骨自体を動かす機会が少なければ積極的に動かすことで首の筋肉も緩みやすくなります。より動かしたい方はこちらの投稿に書いてあるポイントを参考に動かしてみてください。
肩甲下筋と前鋸筋の間の隙間(ここです)、
ここを、②の方を直接的に動かしたい方はこちらも参考にしてみてください。硬さが強く動きがほぼない方はセルフでは難しいと思いますので決して無理してやることのない様お気をつけください。
④整えるその4:鎖骨-胸部を下げる
整える1〜3まで行えていたら、あとは締めに鎖骨-胸部を下げることで首の筋肉が伸びて解放された感じになります😊
むしろ、整える1〜3を行わず肩甲骨と上腕骨の位置が変わらずだと、鎖骨-胸部を下げてもほんの一時的の変化で終わります。鎖骨は、肩甲骨と繋がっていますから、肩甲骨と繋がっている上腕骨も併せて鎖骨と連動するのです。
鎖骨-胸部を下げるには、鎖骨と胸上部を押さえ下げて首を伸ばし動かしてみてください。
ストレッチ例)
腕を固定させて肩甲骨を動かない状態にしてから首を伸ばすのも効果的です。
ストレッチ例)
先ほども書いたように、整える1〜3を行い肩甲骨と上腕骨が整った位置にあれば首を伸ばすストレッチも一時的効果ではなく持続的なものになります。これまで、やってはいたけど持続性を感じなかった方は、肩甲骨や上腕骨が整う位置にないために首の筋肉は再び短縮せざる負えなかったのだと思います😊
施術でも、首を一時的ではなく持続的に柔軟性のある状態にしたいので首にアプローチする前に徹底的に肩甲骨や上腕骨を緩めます。特に肩甲胸郭関節は徹底的に緩めて動かせる状態にします。首の詰まり感だけでなく回旋など動きにも制限が出てしまっている方は肩甲胸郭関節や肩関節前面後面もかなり硬いです。硬いと言うより・・・全く動いていないかたもいます。
それでも!確実に緩ませられれば首も驚くほど動きますし、鈍くなっていた血流も感じられる様になります。首の筋肉は諦めがちな場合もあるかと思います^^;ですが、筋肉です。筋肉は、可逆性。どれだけ硬く柔軟性が失われていても緩む条件を満たせれば緩みます。
私は、凝り感で治まっていればまぁまだ・・・と思いますが、動きが制限されているところまで行っている場合は、血管が圧迫されていたり、神経絞扼が起きている可能性が出てくるので諦めないで欲しいですね😊絞扼が起きて痺れや、その先力が入りにくい、まで行ってしまうと治すにはかなりの時間を要します。その前に、そうなる兆候が出ているなら“気になってきたな”時点で改善のために行動を起こして欲しいです✨
方法はあります!
何を選ぶか、いつ選ぶか、いつ始めるか。
ご自身の身体、やりたいことをこれから先も続けていくために、そのやりたいことを行う資本を労ってメンテナンスを適宜かけて行ってあげてください😊誰のためでなくご自身の人生のために✨