こんにちは!
久しぶりの施術ノートです😊最近の施術はそうですね🤔最近と言わず長年の痛みや動き制限をお持ちの方がご来院されることが多いので筋肉バランス調整のみで終わることはもちろん無く、関節包や滑液包、靭帯、結合組織など頑丈な組織を解放する施術が多く淡々と状態回復に努めております✨
今回は、動きの制限ではなく、まさしく筋バランス!についてなのです。
フォーカスを当てていくのは「大胸筋の取れない緊張」です。
1.頭部を後に倒すと胸が痛む
感じておられた症状は、頭部を後に倒すと胸が痛む、でした。
動きを見させて頂くと、
・首の筋肉は制限はなく筋肉自体が引っ張られていることもない
・動きの制限は見られない
・頸椎回旋や側方へ倒した時は痛みはそれほど感じられない
ことがわかり、頸椎が問題ではない、ことは分かりました。上肢全体の痺れも起きていたようで(ご来院時は指先のみ)、整形受診した際も頸椎のヘルニアと診断も受けたそうなので可能性が少しでもあることは早々に消さないとですね。
そうなると、可能性があるのは首の動きによって引っ張られた先が何らかの要因で動きが悪く首の動きに連動して痛みを感じている、ということですよね。
身体、繋がっていますから。
2.要因
では、要因はなんだったのか🤔
胸郭の動きの低下
でした。
胸郭の動きと言っても肋間筋ではなく、大本命は大胸筋、小胸筋、前鋸筋、で付随して肩甲下筋、上腕二頭筋、三頭筋、烏口腕筋、鎖骨下筋、三角筋、上腕筋、広背筋、腹斜筋と肩周り肋骨周りの筋肉と、少し関節包と結合組織が影響を受けていました。
胸郭の動きをダイレクトに制していたのは大胸筋ではなく、次の投稿に書きますが、胸筋筋膜や前鋸筋筋膜など大胸筋と肋骨の間にある筋膜達だったのですが・・・この投稿では大胸筋を見ていきたいのです。
筋膜が要因であっても筋肉も緩めます。大胸筋も当然ながら緊張が高まったいたので大胸筋そのものも緩めてあげる必要がありました。押圧すると痛みが結構おありでしたし。
緊張を解くには、
・ダイレクトに筋線維を緩める
・他の筋肉の過度な緊張によって連鎖して緊張しているため大元の緊張要因を解く
この二つがあります。
セルフで対処しきれずご来院頂く方は後者であることがかなりの割合で多いです。ある程度は良くなったがそれ以上はよくならない。。。といった状態。
これを見つけられるかが改善の鍵なのです😊
ですが、これはどこにも答えは書いてないのです、残念ながら^^;
勿論、関連の強い筋肉はあります、対の関係性の筋肉や連動して働く筋肉なども。それでも、その中からどれが今の自分の身体の要因なのか、は人によって異なるのです。
それは、
その症状が現れる要因となった時の身体の使い方が人によって違うから
使った時の身体の状態も人によって、その時によって違うから
なのです。
なので、その時の身体から分析する必要があるのです😊
今回の場合は、ズバリ、
僧帽筋上部と中部の過度な緊張によって肩甲骨が下がらない状態になっていたから
でした。
3.大胸筋と肩甲骨の関係性
大胸筋は、鎖骨と胸骨と肋軟骨から始まり、上腕骨に付着します。
鎖骨に付着している、がポイントなのです。
鎖骨はこの図を見てもらうとわかるように、肩甲骨と連動します。(上から見た図です)
と、いうことは大胸筋は肩甲骨の影響を受けるということにもなります。
今回の方は、まさにその状態で、肩甲骨が上方から下がらなくなっており肩甲骨の動きが悪くなっていました。肩甲骨の動きを改善すると途端に大胸筋の緊張はシュッと下がりました。本当にこの効果音のような感じで、押圧して痛みがあった大胸筋が肩甲骨の動きが良くなった途端に感じなくなったのです。
筋肉とは不思議なものですね😆
肩甲骨の動きを制していたのは僧帽筋の上部と中部でした。
僧帽筋自体は肩甲骨の動きを引き出すことで比較的すぐに緊張は解けました。足のふくらはぎの筋肉の緊張に引っ張られていた部分はあったのでそれを解除できればもうゆるゆるでした。
セルフケアで、ある程度まではよくなって、でもまだ痛みが残る・・・そんな場合は、その筋肉の緊張を解くために大元の緊張が高い筋肉を一緒に解いてあげる必要があるかもしれません😊今まで頑張って緩めてきたのにがっかりするくらいすぐに緊張が緩むこと、大いにありますよ!✨
ご自分で関係性を見つけられない場合はぜひご相談くださいませ✨取り切るまでは硬さの程度や状態にもよるので一度で完全に取り切ることは難しいこともありますが、関連性の評価であれば初回の評価で見つけられますので♪
(その関連性が二重、三重、四重以上になってくると取りながら最終的に全ての関連性を明確化して取り切ることになりますのでその点ご承知くださいませ😊)